山脇学園中学校・高等学校 YAMAWAKI GAKUEN JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

⼭脇学園の学び

教科教育

SUBJECTS

生徒の主体性・対話を重視した授業

英語科

世界基準の語学力・思考力・対人スキル育成

英語科では、「自走する生徒の育成」を主眼に、「学びあい、伝えあい、教えあい」の授業を重視します。生徒は、英語をツールとして、常に「Why?(なぜ)」と向き合い、対人スキル(説明・説得・交渉・譲歩・提案等)を養います。また、思考力育成の観点から、言い換える力(Paraphrasing)、因果を説明する力(Cause & Effect)、抽象化する力(Summarizing)・分類する力(Categorizing)、共通点と相違点を探る力(Similarities and Differences)等を意識した活動や問題にも通年取り組みます。

5段階別習熟度授業

帰国生・英語入試入学生の英語授業は、GⅤ・GⅣ・GⅢ・GⅡ・GⅠの5つのグレードで実施します。国際社会で活躍するための本物の英語力を養うために一人ひとりのレベルに最適なグレード別授業を設定します。

GⅤ GⅣ GⅢ GⅡ GⅠ
入学時基準 英検準1級程度以上 英検2級程度 英検準2級程度 英検3級程度 英語初学者レベル
中1

英語6時間
ネイティブ教員 ▶6時間

英語6時間
ネイティブ教員 ▶5時間
日本人教員 ▶1時間

英語6時間
ネイティブ教員 ▶1〜3時間
日本人教員 ▶3〜5時間

英語5時間+EIS1時間
ネイティブ・日本人教員TT ▶1時間
日本人教員 ▶5時間

中2
中3
高1

6単位
特別カリキュラム ▶3単位
通常英語授業 ▶3単位
★特別カリキュラムはネイティブ教員

英語6単位
*一般入試入学生と同じ

高2

6〜10単位
特別カリキュラム ▶4単位
通常英語授業 ▶2〜6単位
★特別カリキュラムはネイティブ教員

英語6〜10単位
*一般入試入学生と同じ

高3

6〜9単位
特別カリキュラム ▶4単位
通常英語授業 ▶4〜7単位
★特別カリキュラムはネイティブ教員

英語6〜9単位
*一般入試入学生と同じ

※高3で私立文系の場合、特別カリキュラム(ネイティブ教員)を2単位選択することができます。
※中1〜3のGⅢ〜GⅤのネイティブと日本人の授業の割合は年度によって多少変更する場合があります。

国語科

すべての学びの基礎となる日本語力を育てる

国語科では、「すべての教科を学ぶための基礎力としての日本語力」とともに、現代社会で活躍するうえでのベースとなる「日本語を使いこなす力」を育むことを目標に教科教育を行っています。異なる価値観をもつ者同士での意見交換に必要な「論理」や新しい課題に対応する「柔軟性」の土台となるのが言葉で理解し、考え、表現する力です。本校の教育目標でもある「互いに思いやり、仲間とともに創る」ために必要な「言葉の力」を育てます。

文章読解と言語技術が築く確かな国語力

中1・2では、通常の授業に加えてさまざまな文章や写真・絵画なども使って、そこから読み取った内容に基づいて自分の思考を言語化したり、他者の意見に触れたりする「知の技法の時間」があります。中3からは現代文と古典に分けて授業を行います。文理選択後の高2からは習熟度別授業となり、きめ細かな学習サポート行います。高3では、志望する進路の実現に向けた演習の授業が中心となります。

数学科

数学への興味関心を高め、数学的思考力を育てる

数学科では、「数学への興味関心を高め、数学的思考力を育てる」ことを目標に教科教育を行っています。どの分野で活躍するにも不可欠な論理的思考力を育むためには、ものごとを的確に観察し、本質は何かを見抜く力、すなわち数学的思考力が必要で、それを養うのが数学の役割と考えます。数学は「抽象化」の作業を繰り返しながら、その力を磨き育てます。知識を活用し、未知の問題にも立ち向かうチャレンジ精神と思考力を育てます。

計算力の強化と深い思考

中1・2では、数学の基礎となる計算力を高め、論理的思考力の養成をめざします。授業はグループワークを取り入れ、思考を深めていきます。家庭学習の進め方も問題集の活用を通して学びます。中3から高校の教科書内容に入り、高1までに数学Ⅰ・A・Ⅱの内容を学習します。高2からは文理に分かれての授業となり、文系は数学Bまで、理系は数学B・Cまたは数学Ⅲまで学習します。高3は大学入試に向けた演習の授業となります。

理科

科学的な思考力・判断力・表現力を育成

近年私たちは、新型ウィルス・地球温暖化・干ばつ・ゲリラ豪雨・巨大地震など、経験したことのない自然の猛威にさらされてきました。そのたびに私たちは、自然の現象について新たに得た情報をもとに課題を考察し、解決をめざしました。理科では、主体的かつ対話的で深い学びを通して、これからの時代に求められる未知の状況にも対応できる科学的思考カ・判断カ・表現力(解答力)の育成を行います。

課題を自ら発見し、解決する力を養成する

中学では、3年間で教科書レベルの基礎学力をしっかり身につけることに重点をおき、高校での深い学びにつなげています。高1では物理基礎・化学基礎・生物基礎を全員必修とし、高2・3では、進路に応じた多様な選択科目を用意しています。得た知識を日常生活とつなげ、グループワークを通して、社会における科学の役割を理解し、課題を自ら発見し解決する力も養成していきます。

社会科

社会の諸課題を克服するための社会知の育成

現代社会は多様な課題に直面しており、一人ひとりに、前例のない試練を乗り越える力が求められています。それには、「社会知」が必要です。「社会知」とは自分を取り巻く世界を見極める力であり、「社会知」を育てることが社会科教育の使命であると考えます。グローバル社会における「社会知」には、教科書の内容をふまえたうえで世界各地から情報を入手・分析し、自分の考えを発信する力を身につけることが期待されます。

系統学習・主体性・大学での学び・思考力

本校の社会科教育では、教科書の内容を理解することに重点をおきつつも、生徒の意見を求める「系統学習」を行い、情報の入手・分析・解決策の創造・発信というプロセスを踏むプロジェクト型学習を通して、主体性・多様性・協働性を育んでいます。中1で地理、中2で歴史、中3で公民を学び、その基礎力のうえに、高校では大学での学びも視野に入れ、専門的な研究に対応できるだけの思考力・判断力・表現力の養成をめざしています。

情報科

Society5.0で求められる情報活用力を育む

情報科では、中学段階で身につけた情報リテラシーを土台にして、実習でプログラミングやモデル化とシミュレーション、データサイエンスなどの実践的な課題に取り組ませていきます。これらの実習を通して、生徒にSociety5.0で求められる情報活用能力を開花させていくことをめざしています。課題によってはグループワークやALの活動を取り入れ、ICTに対する知識や技術だけではなく、コミュニケーション能力や表現力も育んでいきます。

実習を多く設置するとともに大学受験にも対応

「情報Ⅰ」の授業は、反転学習により座学の授業を減らし、多くの時間を実習に割いています。本校には、高1からサイエンスコースがあり、こちらでは「情報Ⅰ」の枠を超えてデータサイエンスについても学習していきます。これにより、探究学習で行う研究に深みをもたせることができます。高3では、共通テスト対策の演習講座を設置しており、大学受験対策も万全です。

技術家庭科

技術


ものつくりは人づくり

技術科では、現代社会で活躍するために必要なスキルを育成し、とくに工学・科学技術分野への興味・関心を育むことに注力しています。最先端の3Dプリンターやレーザー加工機を備えた技術室で、生徒たちはIoTマイコンを使ったロボット製作など、実践的な創作活動に取り組んでいます。こうした活動を通じて、自己決定感と挑戦心を育み、未来の科学技術分野で活躍する人材育成をめざしています。

家庭科


生活を豊かにするための実践力・体験的学習

本校の家庭科では、和/洋食・中華・菓子の調理実習、絵本作り、理想の住居の設計、刺繍(伝統模様・自由作品)などの実習プログラムを中心に、生活を豊かにするための知識技能・実践力の育成をめざします。世界に羽ばたく未来のために、日本の食・衣服文化を体験的に学習(出汁の調理実験や着付け実習など)して理解を深めることを大切にしています。2022年度には、個別から少人数グループの調理が実施できる調理室にリニューアルしました。

保健体育科

体育実技


たくましく生きる力を身につけるために

実技では少ない時間のなかで、できるだけ多くの運動に関わりながら生涯スポーツも意識し、体カ・健康の増進を図っています。また、「スポーツの約束事(ルール)は社会生活にも通じる」ことを学習し、「たくましく生きる力を身につける」ことも目標にしています。中1・2は『合気道』を行います。稽古では相手を投げようとか、勝とうとか思うのではなく、お互いの気持ちを合わせて同化すること、こころの落ちつかせ方、相手と向かい合うための礼儀を学んでいきます。

ダンス


身体を通した豊かな表現活動のひとつとして

ダンスを身体を通した表現活動のひとつと捉え、ダンスを創作し、仲間の作品を鑑賞する“こころ”を学びます。さまざまなリズムを身体を通して楽しむことも体感します。体育祭では学年の仲間とともに、リズムダンスの発表を行います。 とくに中3での『メイポールダンス』は生徒が選んだ曲で、欧州地方のフォークダンスを体験。また高3の『ペルシャの市場にて』の曲を使用したダンスは、半世紀以上踊り継がれている本校ならではのダンスです。

保健


人として女性として、健康な生活に向き合う

こころとからだの成長著しい中学・高校の時期に、自分の健康や環境の変化に向き合うことは重要です。中学では、教科書を中心として、自分のこころの葛藤や適応機制・救急法・喫煙やアルコールの害などを勉強します。高校では、環境問題や臓器移植などの社会的な課題とともに、女性のライフサイクルの課題を考えます。女性のからだで起こる妊娠・出産、教科書では扱っていない不妊や女性特有の疾病など、将来の健康生活に役立つような学習もしています。

芸術科

美術


豊かな発想力・思考力・表現力、多角的な視点を育てる

さまざまな作品制作を通して、豊かな発想力・思考力・表現力や、制作に必要な基本的な知識と技術を習得します。近年はグループワークでの探究的な取り組みなど、美術がすべての教科とつながりがあることや多角的なものの見方に気づき、世界へ広く目を向けるきっかけづくりにも力を入れています。また、ものを作る純粋な喜びや達成感、鑑賞した名画の感動が長く記憶に残り、生涯を通じて美術を愛好する心を育てることもめざしています。

音楽


豊かな感性と協働力を育てる

音楽科では、生涯音楽を楽しむための基礎となる豊かな感性と表現力を身につけるために、歌唱・器楽・鑑賞・創作をバランスよく学びます。また音楽活動を通して、協働力も養います。中学の合唱祭ではどのクラスも美しいハーモニーを披露し、大きな感動と達成感を得ています。高校では、さまざまな国の音楽文化への見識を深めます。創作活動やグループアンサンブルでは、選曲・アレンジ・練習・発表を生徒たちで行い、創造力を豊かに育んでいます。

箏(琴)


箏[山田流箏曲]を学ぶ

本校では、通常の音楽の授業とは別に、中1で「箏(琴)」の授業を行っています。日本の伝統楽器である「箏」の穏やかな調べとの出会いに感動し、生徒は熱心に習得に励んでいます。日本の音楽を学びながら「礼に始まり礼に終わる」という美しい日本人の精神により、社会生活において基本となる挨拶や和室での立ち居振る舞い、マナー、女性としての美しい所作が身につくように指導しています。日本文化への興味関心を深め、同時に国際社会においても力を発揮できる女性の育成をめざしています。

書道


文字を正しく、美しく書く素養を身につける

中学校の書写は、国語科に属しています。文字を正しく整えて、読みやすく速く書くことを目標とし、それを日常生活に活かすことを学びます。高校芸術科の書道では、中国や日本の古典を通してさまざまな表現方法を学び、技術と感性を磨きます。そのうえで、書における自己表現ができるようになることを目標としています。書写・書道教育を通じて、教養のひとつとして、文字を正しく美しく書くことを身につけていきます。

道徳

学校長・教頭・担任による道徳


広い視野で多角的・多面的に考えを深める

中学の道徳では、「自主・自律・自由と責任」や「相互理解・寛容」「よりよい学校生活・集団生活の充実」などのテーマを掲げ、自己やものごとを広い視野から多面的・多角的に考え、自分自身の将来や生き方についての考えを深めていく学習に取り組んでいます。中1は学校長、中2・3は教頭による道徳の授業も実施しています。

礼法・華道


日本文化の伝統である「型」の美しさを知る

道徳の授業のなかで、中2は「礼法」、中3は「華道」の授業も行っています。「礼法」は小笠原流礼法、「華道」は池坊の師範から直々に指導を受けます。礼法では相手を大切に思う心を作法というかたちで表し、華道では日本の四季折々の花を生けて鑑賞し、豊かな感性を育てています。これらの授業を通して、日本文化の伝統である「型」の美しさを知り、それを自然に表現できる力を身につけます。