サイエンス教育について
本校のサイエンス教育では、⾼校で科学分野の課題探究活動に主体的に取り組めるように、
中学では探究活動に必要な考え⽅やスキルを学びます。
社会への貢献を意識し、学外での発表も重視。プレゼンテーション能⼒の育成を中学から⾏うなど、
社会に貢献する⼥性科学技術⼈材の育成をめざしています。
サイエンスアイランド(SI)
化学・生命科学などの各種実験室・顕微鏡室・プレゼンテーションルーム・技術室などからなるサイエンス教育の中⼼地です。
サイエンティスト[中1・2]
中1・2で、週1時間科学分野の課題探究活動に必要となるスキルを習得するため、観察・実験・実習を⾏います。また、得た情報を活⽤して根拠に基づいた考察を⾏い、グループディスカッションを通して⼈に正しく、効果的に伝える表現についても学びます。
科学研究チャレンジプログラム [中3]
⾼校でのサイエンスクラスの⼊⾨編として、科学分野の研究活動に対する基礎的な考え⽅や技術の⼟台を作るためのプログラムです。具体的には「何のために研究を行うのかを考え、自らのキャリアデザインをつくる」「研究テーマの決め方」「研究はどのように行うのか」「研究の発表のしかた」などについて学び、自ら考えていきます。
グループ活動
テクノロジー領域の「PC」「ロボ」から1つ、サイエンス領域の「分⼦⽣物学」「分析化学」から1つ、計2つのグループを選択し活動します。特定の分野にとらわれず、複数分野の視点を取り⼊れた研究テーマの設定も可能となります。
個⼈研究
夏休み中に、興味のある事柄について個⼈研究を⾏い、⾃⾝の研究に沿った外部コンテストを探して応募。今まで習得してきたスキルを実践的に活⽤していきます。また、外部コンテストを探す過程を、さまざまな研究テーマを知るきっかけとしています。
屋久島研修
プログラム参加⽣徒は、屋久島での観察をテーマにした研修を⾏います。⾃然豊かな屋久島で、その⼟地独⾃の環境を地学的・⽣物学的な視点で学習。また、近くにある種⼦島宇宙センターにも⾏き、宇宙⼯学の分野を知るとともに、最先端の技術にも触れてきます。
サイエンスクラス [⾼校]
「理数探究」の授業のなかで研究活動を⾏っていきます。研究活動のための基礎的な知識と倫理観を学んだ上で、担当教員とのディスカッションを重ねながら、各⾃の探究スキルも伸ばしていきます。また、放課後も研究活動する⽣徒を⽀援する体制を整えています。学内で⾏う研究発表YSE(Yamawaki Science Expo)での発表だけでなく、外部コンテストでの発表も⽬標とします。さらに、富⼠⼭研修・沖縄研修で、探究スキル・プレゼンスキルの向上もめざします。
科学英語
研究内容を発表する際には、英語での発表の機会も増えます。そのような場⾯に対応するため、この授業では英語の論⽂を読み、収集・分析したデータをもとに英語のポスターを作成。そして、対外的に⼝頭発表することを⽬標としたディベート学習も⾏います。
富⼠⼭研修 [⾼1]
富⼠⼭という環境ならではの課題に対して、仮説を⽴て、データを収集・分析し、発表するという探究活動の流れのなかで、データ収集に重点をおいて、観察スキルの向上をめざします。研修後は、科学英語の授業で英語のポスターを作成し、プレゼンスキルを学びます。
沖縄研修 [⾼2]
「平和」をテーマに、県北部でのフィールド実習や基地問題で現地の⽅の話を聞くことで、研究者や開発者の倫理について考える機会としています。また、OIST(沖縄科学技術⼤学院⼤学)で、⾼1で⾏った研究活動を英語で発表する機会を設けています。
主な研究活動と実績
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⾼2「イモリ族の繁殖戦略〜南⻄諸島のシリケンイモリに着⽬して〜」JSEC2023敢闘賞など
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⾼1「環境にやさしく、雑草を減らす〜コーヒー⾖かすの除草効果について〜」東京薬科⼤学TAMAサイエンスフェスティバル優秀賞