SI夏期特別講座 ~身体を使ってロボットを操作しよう!~
山脇の学び
2015年8月17・18日、電気通信大学の創立80周年記念会館をお借りして、SI夏期特別講座~身体を使ってロボットを操作しよう!~を実施しました。
講師となって下さったのは、電気通信大学 情報理工学研究科 助教 橋本卓弥先生です。また、首都大学東京システムデザイン学部の武居直行先生および学生の皆様にもお手伝いいただき、希望した中学生25名が受講しました。ロボットを作る講座は、今年で5回目です。
今回の目標は、表面筋電位で(ペットボトル)ロボットを操作すること!筋肉の活動を表す筋電位を計測する「表面筋電位センサ」はスポーツや医療の場で使われているものです。OLYMPUS DIGITAL CAMERAこれを自分の身体の筋肉の部分に装着し、そこを動かすことで上下する筋電位を測定します。この筋電位をマイコン「Arduino」に入力し、その値によってサーボモータが回転するようにプログラム制御しました。これが今回のロボットの基本原理です。
さらに今回は、これにペットボトルを組み合わせて「移動する」ロボットを作ることを条件にしました。参加生徒は5人ずつのグループに分かれて意見を出しあい、試行錯誤を繰り返しながらも2日目の午後にはすべての班で完成させることができました。講座の最後には班ごとの発表会&お披露目会を行いましたが、同じ条件でもできたロボットは多種多様でいろいろな発見があったようです。
提出してもらった講座後の感想文を一部ご紹介します。
・自分で考えられるからすごく楽しかった。一番楽しかったことは、成功して出来上がった!完成!と一度喜んでもう一度やってみると、また失敗したりすること。みんなで「あ~最悪~」と言いながらもやり直すこと。また出たいです。(中1)
・今回はじめてロボットを作り、とても良い経験になりました。基板を使いながらロボットを操作することはもちろん、人間のからだを使って操作することは、とても興味を持って面白く過ごすごとができました。(中略)将来、理系に進みたいと思います!(中1)
・一からロボットを作ることはとても大変であり、それと同時にロボットが動いた時のうれしさは何とも言えませんでした。実際に頭で考えて実行すると、うまくいかない時が何度もありました。その時はとても悩みました。角度、すべり止めの位置、ペットボトルの付き方によって様々な動きをし、それが少し違うだけで動いたり動かなかったりしました。私は将来、ロボット作りの関係の仕事に就きたいと思っています。なので今回の経験はロボット作りについてもっと興味を持たせてくれ、そして作ることの難しさ、厳しさも教えてくれました。(中略)いつかアシモやロビ、または企業で使われているロボットのような、人に役立つロボットを作りたいです。そのために今からどんな勉強も一生懸命取り組んでいきたいです。(中2)