特別実験講座「アプリ制作にチャレンジ」を行いました
山脇の学び
~概要~
2019年8月6日(月)に東海大学高輪キャンパスにて、情報科学についての特別実験講座「アプリ作成にチャレンジ!」を実施いたしました。
中学生25名が参加し、情報通信学部情報メディア学科の星野祐子先生とともにAI(TensorFlow)を使ったブロックプログラミングとグループ発表にチャレンジしました。
また、大学職員の方によるキャンパス見学や、情報通信学部の施設や研究の紹介もしていただきました。参加した生徒たちは、情報学部やそこで行われるAIやプログラミングの研究について、講座と大学見学を通じて具体的なイメージを得られたようでした。
~施設見学~
パソコンルームや各種実験室などを見学しました。
VR(バーチャルリアリティ)の施設体験では、3Dメガネを使用して正面だけでなく足元や左右の画面を通して立体的な仮想現実空間を歩く体験などをして楽しんでいました。
また、最新の巨大プロジェクションマッピング施設では、プロジェクションマッピングで作り出されたサーキットをトレースロボットの組み込みプログラムで読み取って走らせました。
~AIでの画像認識を使ったアプリ制作~
「Scratch」はマサチューセッツ工科大学が開発したもので、難しいプログラミング言語を用いることなく、ブロック(指示タイル)に直接数字を入力することで視覚的、感覚的に容易にプログラミングを作成できるWebベースアプリケーションです。
今回はScratchにTensorFlowプラグインを導入し、画像認識によって条件を分岐させるプログラムの作成を行いました。はじめてScratchを利用する生徒も多く、最初は生徒もとまどいを見せていましたが、練習プログラムづくりを進める中で与えられた課題に対して様々な表現で実現することができました。
TensorFlowは画像認識AIで、コンピュータに繰り返し画像を認識させることでカメラに写っているものを類推させる(学習させる)ことができるプログラム(フレームワーク)です。今回、生徒はTensorFlowを使って2~10個程度のものをコンピュータに認識できるようにさせて、その分岐をもとにプログラムをつくっていきました。
午前中はそれぞれ1台のパソコンを使って、ScratchとTensorFlowの使用練習をおこないました。はじめは不慣れな作業に苦戦しましたが、だんだんと使えるようになりました。
午後は3~4人グループに分かれてのプログラム製作とグループ発表を行いました。
発表では、うまくプログラムが作れたグループもつくれなかったグループも自分たちのプログラムについてそれぞれ発表をおこないました。どのグループもギリギリまで制作をつづけ、がんばっていました。
~その他~
昼食はキャンパス内のカフェテリアで取りました。大学生などと混ざって、学年をこえて楽しそうにごはんを取っていました。
途中から、山脇卒業生で現在東海大学生の大学生にもお手伝いいただきました。後輩らに教えるなど成長した姿をみることができ嬉しく思いました。
~おわりに~
東海大学の星野先生は科学的探究プログラム実施クラス パソコン(PC)グループのカリキュラム作成にもアドバイスをいただいています。
今年度も特別講座を開講していただき、参加生徒達は大学にて講義を聞くことで新鮮な体験ができ、充実した一日を過ごすことができました。
~参加した生徒の感想(講座を受けて得たものなど)~
・自分の意見を周りに伝える力や、何よりも一つのことに向かって一緒に取り組み終わった後の達成感を得ることができた。
・技術力やアイディアを考える力がついた。
・普段やっているゲームなどもどうプログラムされているのか考えようと思った。
・アプリを作る技術が少し身についた。
・アイディアを出すことの大事さを学んだ。
・プログラム一つ一つを自分が動かす(作る)大変さを知った。