高2(文系)九州修学旅行リポート②
学園便り
<3日目つづき>
自主研修の様子です。
城山小学校を案内してくださった方も4歳で被爆されたということでした。校庭では小学生が元気に体育の授業をしていました。
出島は、外国に開かれていた地という雰囲気がある街です。 出島、眼鏡橋、中華街などを巡りながら、集合場所の松が枝駐車場に近づきます。大浦天主堂やグラバー園には、他の修学旅行生もたくさん訪れていました。グラバー園から眺める海は、世界との繋がりを感じさせます。自主研修を通して、長崎は外国の文化と融合した町だと、実感しました。
その後、被爆体験講話を聞きました。奥村アヤ子さんにお話をしていただきました。原爆に人生を変えられてしまったこと、それでも支えてくれる人との出会いがあったこと、人はそれぞれ固有の役割や意味を持って生まれていること。被爆者ご本人の口を通して語られる言葉からは、全身で受け止めるべき重みを感じます。各人が代わりのきかない人生を生きている。そうして語られる物語もかけがえのないものである。こういうことを大切にしていければ、人と人とは繋がれるのではないか。平和は、人と人との関係で作っていくというところに、最終的にはいくのではないか。修学旅行の課題としている、私たちの世代が築く未来のアジアの平和には、このような視点が必要ではないかと感じています。
<4日目>
今日は九州は曇り空です。立命館アジア太平洋大学の留学生とのに向けて移動中です。大分自動車道で九州横断中(大分山田で休憩中)。これから、留学生の自己紹介DVDを車内でみて、交流前の事前学習をします。
移動のバスの中でビデオ学習です。APU(立命館アジア太平洋大学)卒業生が「夢」を語っています。彼女たちの夢は、自分がやりたいことだけではなく、それを通して社会に貢献することです。字幕なしで語りをききますので、皆集中しています。DVDはもう一度みます。留学生との交流は未来のアジアのリーダーと心を通じることになるでしょう。この取り組み自体が平和への貢献に繋がっていくことでしょう。
留学生と山脇生と、感動の対面です。
「英語で話す、恥ずかしがらない、間違えても大丈夫。」この3つを合言葉にして、自己紹介が始まりました。
英語でゲームをしたり共同作業をしたりしながらチームビルディングしています。もう打ち解けています。
また、ワークシートに沿って、グループリーダーの出身国の言葉などについてインタビューしたり、グループリーダーに各国の紹介をしてもらい、一生懸命に聴いたり質問したりしています。
山脇生代表とAPU代表、それぞれが、自分が考える平和と平和への貢献について発表しました。人はそれぞれ違っているのが当然なのだから、それを認めた上でお互いをよく知ることが大切です。この点については共通していました。APU代表者によると、インドネシアは「構造的暴力」が深刻だそうです。物理的な攻撃ではなくても、宗教的な違いからくる、見えない争いがあるということでした。誰とでも仲良くすること、考えていることを言葉にして発信することが大切だということでした。この後、各自が考える平和と、それへの貢献についてグループごとにディスカッションしました。
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