山脇学園中学校・高等学校 YAMAWAKI GAKUEN JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

山脇の“いま”を伝える学園ブログ

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高校2年 文系・理系修学旅行

山脇の学び

高校2年生は、修学旅行で長崎・沖縄を訪問しました。

今回の修学旅行の記録は各クラスの新聞委員が編集しました。

〈1日目〉

1日目は平和記念公園ではクラスの集合写真を撮影しました。平和祈念像のポーズは、戦争の恐ろしさと平和、平等を意味しています。

平和記念公園ではガイドさんに案内していただきながら資料館などさまざまな物を見学しました。資料館で印象に残ったのは止まっている時計です。レンガが剥がれ落ちているところなどまるでその場にいるような気分になるほど恐ろしく感じました。原爆が爆心地からどのくらい広がって落ちたのかの被害状況のプロジェクションマッピングを見ました。原爆開発の仕組みなどについても学ぶことができました。また、被爆者の方々がかいてくださった貴重な原稿用紙なども展示されていました。

 また、平和についての講和では戦争体験者の市丸さんにお話を伺いました。

そこで実際に体験した戦争の様子のお話を聞くことができました。幼かった市丸さんは四方八方に人が倒れていたという状況を、見てショックを受けたと話して下さいました。長崎に行き、お話を聞いたことで戦争を身近に感じることができたと感じています。そして改めて平和について考え、とても大切なことだと気づくことができました。

そして、ホテルに着いた後は皆で夕食を食べました。

夕食では長崎では身近な料理であるエビチリとちゃんぽんがだされました。まだあまり話したことがなかった人とも話すことができ、クラスの仲が深まったと感じました。

ホテルでは百万ドルの夜景と呼ばれているものを見ることができました。長崎の夜景が一望でき、とても感動しました。

〈2日目〉

二日目は、自主研修でした。

私たちは、長崎の自主研修で浦上天主堂、眼鏡橋、中華街、出島、孔子廟、グラバー園に行き、長崎の異国情緒あふれる文化を学びました。長崎は江戸時代に外国と貿易していた出島があり、今でも異国文化が残っています。

最も印象に残ったのは、孔子廟です。

中国の孔子の弟子の像や展示があり、孔子の教えを学ぶことができました。中庭や池があり、とても雰囲気の良い場所でした。私たちは自主研修で長崎の異国情緒あふれる文化を学びました。

〈3日目〉

私たちは3日目に福岡から沖縄に向かい、お昼を食べてから美ら海水族館へと向かいました。夜には沖縄の伝統的な踊りのエイサーを鑑賞しました。

お昼は本場の沖縄料理を食べて普段味わえないような味に触れることができました。美ら海水族館ではいちばん人気のジンベエザメの他にも普段見ることのできない深海魚も見ることができました。

エイサー鑑賞では大きい音で迫力のある沖縄の文化を知ることができました。

4日目(文系)〉

私たちは4日目に、平和記念公園やひめゆりの塔、JOCAに行きました。

最初に私たちは、平和記念公園に行き沖縄戦で亡くなった方々の名前が彫られている石碑や、資料館に行き当時の人の生活などを身を持って体験してきました。石碑には、日本だけではなく沖縄戦に関わったアメリカ人(軍)の方の名前も彫られています。資料館では、当時の人の書いた体験談を読み沖縄戦の悲惨さを学ぶことができました。

次にひめゆりの塔に行き、私たちと年齢の近い女学生の方々についての資料を読み、今では考えられない出来事を当事者の方の映像を通じて学んできました。各故人の死亡履歴が詳しく載っていたのが、とても印象的でした。

最後にJOCAでは、世界人コース•平和コース•開発と文化コース•自然コースの4つに分かれ沖縄について理解を深めました。自然コースでは沖縄特有の動植物15種類を探すというテーマを元に、那覇市内にある自然豊かな公園に行きました。公園を散策している中で、土地や気候の特徴を見つけられ自然について考えるきっかけになりました。

〈4日目(理系)〉

理系は4日目、理系ならではのプログラムとして、GODAC(国際海洋環境情報センター)への訪問とイノー観察を行いました。

GODAC訪問では2人の方にお話をしていただきました。現在、世界が抱えている深刻な海洋ごみ問題について改めて学び、私たちもできることから始めていかなければならないと改めて感じました。

イノー観察では大学生のガイドさんに案内していただきました。東京では見られない貴重な海洋生物をたくさん見ることができました。

〈5日目〉

沖縄の歴史・文化を象徴する城である首里城を見学しました。

首里城は小高い丘の上に立地し、曲線を描く城壁で取り囲まれ、その中に多くの施設が建てられています。

琉球王国時代に首里城から王都首里を眺めると連ねていた王族・士族の屋敷は沖縄戦で消えてしまいました。しかし、300年前とはほとんど変わらない道を実際に見渡したことで、当時の屋敷が道々にあった風景を想像し、今まで受け継がれてきた歴史を感じることができました。

2019年に焼けてしまったため、今は復興後をイメージできるよう首里城が描かれたグラフィックがありました。その中で首里城の修復様子を見ることができました。

首里城見学後には国際通りに向かい、自主研修をしました。

昼食を各自でとり、お土産を買ったり、アイスを食べたりして最終日を楽しみました。国際通りの自主研修通して班のメンバーと協力する力を身につけ、沖縄ならではの雰囲気を感じることができました。最後の修学旅行は天候に恵まれいい思い出になりました。