東京農業大学の先生方による入門講義を実施しました
山脇の学び
7月17日(水)、「農学の学びの広がりを知ろう」というテーマで、東京農業大学の先生方による出張講義を実施し、中学2年生〜高校1年生を中心に約70名の生徒・保護者が参加しました。
農学イコール農業のイメージを持っている方も多いですが、その研究領域は、生命科学、食品安全、栄養学、医学、薬学、理学、工学、環境学、エネルギー学など幅広い分野に及びます。
そうした農学の学びの広がりについて、今回は6名の先生方が中学生にも分かるようにそれぞれのご専門領域に基づく入門講義を行って下さいました。
応用生物科学部の山本先生・岩槻先生・曽先生からは、科学と生物の視点で新たな「食」を創造する学びについてのお話、動物の味覚の不思議や高齢などによって失われた味覚を再生するための最先端の研究のお話、微生物による「発酵の力」でプラスチック問題を解決するお話がありました。
また、生命科学部の坂田先生・鈴木先生・涌井先生からは、理学・工学・薬学も取り込んだ先端研究によって生命現象の謎にチャレンジする学びについてのお話、つき合い方によってヒトの敵にも味方になる微生物のさまざまな特殊能力のお話、病原体を覆う「糖鎖」に着目して新しい治療薬や診断薬の開発につなげるお話がありました。
講義の最後には、山本先生による東京農業大学こめ研究プロジェクトのスピンオフ企画「新しいお米の食べ方コンテスト」の紹介や、入試に関する個別相談も実施しました。
生徒たちにとっては、私たちの身近なものも「農学」という視点から見ることで見え方が変わることを知るきっかけになったのではないかと思います。