山脇学園中学校・高等学校 YAMAWAKI GAKUEN JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

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Project 4H セミナーを実施しました

山脇の学び

1月8日(水)午後、「Project4H」の4回目のセミナーを実施しました。

講師を担当してくださったのは福島県立医科大学 副学長で福島県の病院事業管理者も務めていらっしゃる 挾間 章博 先生です。今回のテーマは「心臓ポンプレース:遊びで体の仕組みを体験しよう」で、体の仕組みや健康について考えるワークショップ型の講義として実施しました。

講義の前半では、心臓の仕組みについて学びました。生き物によって心臓の中の部屋の数が異なること、1分間の拍動数60回~100回であること、1回の拍動で送り出される血液の量が約80mlであること、人間の全身の血液量が約5Lであるということ、1分間で血液が全身を巡ることなどについて、牛乳パックや茶わんの容量などと比べながら説明してくださり、生徒たちもイメージがしやすかったようです。

後半では、水槽とポンプを使って、実際に人間の体の心臓が行っている働きを体感する実験を行いました。水槽に入った5Lの水を血液に見立てて、心臓の代わりのポンプを使って1分間でもう一つの水槽に移し替えるのですが、スタート時は順調だった生徒たちも、後半はだんだん疲れて力が入らなくなり、時間内にすべての水を移し替えることはできず、心臓がいかにハードワークを行っているかを体感しました。

もう1つの実験では、肺に見立てた水槽から全身に見立てた別の水槽へ、全身に見立てた水槽からから肺に見立てた水槽へそれぞれ同時にポンプで水を移し替えるという作業を行いました。上手なペアは送り出す水と送り返す水が一定の状態を保つことができていたのに対し、上手くいかないペア(私たち先生ペアはこちら…)はどちらか一方に水が多く溜まってしまう結果となりました。実験後、挾間先生より、肺に血液が溜まっている状態が「肺うっ血」や「肺水腫」、全身に血液が溜まっている状態が「むくみ」であると教えていただきました。

私たちが生きている間ずっと休まず動き続け、全身の血液バランスを保っている心臓の働きについて楽しく体感できる機会となりました。

 

<参加した生徒の感想>

・実験をして分かりやすくなっていて、専門用語も頭に入りやすかったです。

・説明、体験共にとてもわかりやすくて印象的でした。

・触れることで感覚的にわかるので、面白いなと思いました。