高大連携授業「北里大学でチーム医療を学ぼう」を実施しました
山脇の学び
12月12日(木)、北里大学相模原キャンパスにて「北里大学でチーム医療を学ぼう」を開催しました。
このプログラムは、山脇学園と北里大学の高大連携協定に基づく高大連携授業として実施したものです。医・薬・看護・医療系の進路に興味を持つ高校1年生17名と高校2年生17名、計34名が参加し、医療衛生学部リハビリテーション学科作業療法学専攻の 高橋 香代子 教授が授業を担当してくださいました。
はじめに、「チーム医療とは何か」「チーム医療が必要とされる理由」「チーム医療がもたらす効果」について講義をしていただきました。
その後、生徒は2~4名のグループに分かれ、医師、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士、医療ソーシャルワーカー、管理栄養士、薬剤師といった専門職を担当。患者が搬送されてから検査、入院、リハビリを経て退院するまでを再現したビデオを見ながら、それぞれの専門職の役割を整理し、グループごとに発表しました。
生徒の発表に対し、高橋先生は「看護師は患者さんの身近で最も多くコミュニケーションを取る存在です」(看護師)、「患者の希望を聞き取り、医療サービスへとつなげるすごく頼りになる人です」(医療ソーシャルワーカー)、「直接患者と関わる時間は少ないですが、縁の下の力持ちとして重要な役割を担っています」(薬剤師)といったコメントを加えながら、それぞれの職種の役割について説明して下さいました。
後半では、チーム医療を円滑に進めるためのグループワークを行いました。看護師、医師、作業療法士、家族など、それぞれ異なる立場の思いや悩みをふまえ、チームとしてどのような目的を共有し、メンバーの目線を合わせるべきかについて、具体的なモデルケースをもとに話し合い、発表し合いました。
さらに、チーム医療における異職種間の信頼関係を構築するためのコミュニケーションの重要性についてもグループワークを実施。「なぜコミュニケーションがうまくいかないのか」「どのように伝えれば良いのか」を考え、具体的な改善案を話し合いました。
高橋先生からは、「患者さん」や「看護師さん」といった呼称ではなく名前で呼び合うことの大切さについてのお話がありました。また、学生時代から異なる学科の学生同士がつながりを持つことが、大学病院で働く際にも役立つという経験談とともに、医系総合大学としての北里大学の魅力についてお話しいただきました。
参加した生徒たちは講義にもグループワークにも意欲的に取り組み、終了後も先生に積極的に質問するなど、充実した学びの機会となりました。