中学1年 虎屋出張授業「利休饅」づくりと和菓子の歴史
学園便り
虎屋様出張授業「利休饅」づくりと和菓子の歴史のレクチャーを実施しました。(家庭科授業 全クラス対象)
500年以上の歴史ある和菓子店「とらや」の皆様のご指導による饅頭づくりは、黒糖を溶かして蜜を作るところから始まりました。
餡子を皮で包むことを包餡(ほうあん)というそうです。手の中で皮を伸ばしながら包む方法は難しいので、
間近でお手本を見せていただいてから、一生懸命に取り組みました。
蒸しあがりを見て驚く生徒達。「ふくらんでる」「色もずいぶん違う」「美味しそう!」と歓声が上がりました。
温かい蒸し立ての利休饅のおいしさは格別でした。 その後の和菓子職人さんによる生菓子づくりの実演を目の前で見て、見事な手さばきと美しい仕上がりに感動しました。
★生徒の感想★
・とらやの利休饅を作りました。とてもおいしかったです。生地から作ったため、とても学びが深い実習となりました。
・和菓子は舌で味わうばかりではなく、五感で楽しむというお話を伺いました。味覚・触覚・嗅覚・視覚のほか、どのように聴覚を使うのかと疑問が浮かびました。答えは「四季を感じさせるお菓子の名前」で聴覚で楽しむとのことでした。細部までこだわっていて、素敵だなと感じました。
・和菓子職人さんは簡単そうにやっていたけれど、いざやってみるとすごく難しかったです。ふたを開けたら思っていたよりも大きくふくらんでいて、びっくりしました。食べてみると、おいしいお饅頭の味がして、達成感を覚えました。
・今回の体験を通して、和菓子に興味がわきました。教えてくださった方々や準備をしてくださった方々に感謝をしたいです。そして、今度お店で買って食べてみたいです。この体験ができて本当によかったです。
・和菓子はあまり普段食べる機会がなかったのですが、この経験を通して、もっと食べてみたいと思うようになりました。自分たちで作った和菓子は甘くて温かくてとてもおいしかったです。
・私は和菓子は食べたことがなかったので、今度とらやさんに行ってみたいと思いました。食べたり、作ったり、作っているのを見たりするだけではなく、とらやさんの歴史、和菓子の歴史や種類などが勉強できてよかったです。
・和菓子は植物性の材料で作られ、カロリーが低いと聞きました。意外でした。甘みもちょうどよくて、お茶を飲まなくてもよい程度でした。この程よい甘さがとても好きだと思いました。
本実習前には、和菓子や餡子になじみがない、あまり好きではないと答える生徒が1クラスに15、6名いました。実習後には、和菓子に興味を持った、おいしかったのでもっと食べてみたいという生徒は全体の80%以上に及びました。日本の食文化としての和菓子づくりの体験は、生徒にとって大きな意味があったように感じました。