山脇学園中学校・高等学校 YAMAWAKI GAKUEN JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

山脇の“いま”を伝える学園ブログ

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高校2年 文系クラスが修学旅行に行きました

学園便り

高校2年生の文系クラスが修学旅行(5月6日~10日)行きました。
令和初の高校修学旅行,羽田空港から出発しました。
《1日目》
〇志賀島
誰もが学んでいる金印が発見された場所です。どうしてこんな場所で金印が発見されたのか,疑問がわいてきます。
島の周囲には元寇の際の合戦の跡や,蒙古塚(蒙古首切塚)などの石碑が建てられ,歴史的に見て重要な土地であったことがわかります。
天気もよく,海風が心地よい場所でした。

〇鏡山
唐津の街を一望できる展望台に立つと,唐津という街が,交易や出兵・防衛の拠点として,とても計画的に作られていたことがわかります。
石になってしまった松浦佐用姫の伝説や,日本三大松原の1つである「虹の松原」の七不思議など,数々の伝説が現在に伝えられています。

〇唐津城
急な石段を登りきると,天守閣がそびえています。お城のある満島山はもともと虹の松原から砂州で繋がっていた陸繋島だったが,築城の際にこれを切り離し,松浦川の流路を変えたそうです。結果として唐津城は,三方を海に囲まれ,高い防衛力を誇る城となっています。

〇唐津焼絵付け体験
夜のホームルームでは,素焼きの器に絵付けをする体験を行ないました。皆,思い思いの絵を付けていきました。

《2日目》
〇有田焼手びねり体験
前日とは違って、有田焼の器を作成する体験を行いました。生徒それぞれが完成後の姿をイメージして集中して手びねりをしていました。色も黒・白・緑から選べるので、生徒も完成品が届くときが待ち遠しいようです。

〇ペーロン競漕~地元の漁師さんたちのご協力により,3レース行ないました。
晴天に恵まれ,ペーロン競漕が行われました。皆、最初は慣れなかったようですが、徐々にチームワークを発揮して競漕に集中していました。インストラクターの方に、人数ではなく、全員が同じタイミングで漕ぐことが大切と伝えられたことから、全員が太鼓係の生徒の音頭のもとリズムを合わせて漕ぐことに成功していました。

〇被爆体験講話…下平作江さんのお話
壮絶な体験をした方の話が,心に深く刻まれました。皆真剣な表情で下平さんの話に耳を傾けていました。生徒各々の心に響いた言葉があったようで、各自メモをとることも忘れていません。講話の後の質問時間でも、深く考えられた質問が多くあり、有意義な時間となりました。

【生徒が書いた,下平さんへの手紙から】
下平さんへ
先日は貴重なお話,本当に有難う御座いました。
戦争を経験されて沢山の試練を乗り越えて,今を生きている下平さんを見て,絶対に二度と戦争を起こしてはいけないんだと強く心にちかいました。それと共に,今こうして私達が当たり前の生活を当たり前のように過ごせていることに感謝し,一人ひとりが今時分がすごく幸せな環境にいることを忘れてはいけないと思いました。下平さんがおっしゃっていた「人間らしい生活」を送る為にも戦争は起きてはならないことですし,戦争の恐ろしさを私達世代が後世に受け継ぐべきだと考えています。世界中が戦争のない平和な世の中になるよう願っています。

〇この日のHRは,4日目から始まるGVSプログラムの準備を行ないました。

ホテルからは,長崎の1,000万ドルの夜景がきれいに見えました。

《3日目》
〇長崎平和公園内の見学
バスガイドさんの案内で長崎平和公園内を見学しました。
「平和記念像」が天に向けて垂直に高く掲げた右手は原爆の脅威を、水平に伸ばした左手は平和を表しているという話を真剣に聞き入っていた様子が印象的でした。
また、「平和の泉」が、「水を」「水を」とうめき叫びながら亡くなっていった方の冥福を祈り、世界恒久平和を祈念するために作られたものだと聞いて、改めて原爆の惨さについて考えさせられたようです。
爆心地には原爆落下中心碑や浦上天主堂遺壁が残されていました。

 

〇班別自主研修
事前学習で計画した場所を、自分たちだけで巡ります。
路面電車を乗り継いでそれぞれの目的地へ。

国宝である大浦天主堂をはじめ、長崎外国人居留地に誕生したグラバー邸など、異国情緒あふれる街並みの長崎。
実際に現地を訪れたことで、新たに気が付いたことも多くあったのではないでしょうか。
その気付きをこれからの学びに活かしていってもらいたいなと思います。

《4日目》
今日は移動日です。九州に来て初めて天候が崩れましたが,ホテルに到着する頃には止んでいました。GVSプログラムで立命館アジア太平洋大学の留学生と合流しました。
まずはアイスブレーキング。留学生の国当てクイズから始まりました。アメリカ以外の人たちは英語が外国語であるはずですが、みな、流暢に会話をし、リーダーシップをとれるのに驚きました。
こちらは自己紹介、また留学生は日本に来た時のカルチャーショックについて語ってくれました。

留学生を交えて夕飯を食べました。宗教、教義等、食べ物の制限がある人も多く、こちらも学ぶことが多かったです。我々の当たり前が当たり前ではない。ということがわかった場面でもありました。会話を通してお互いの理解は深まったと思います。

長崎を訪ね、いろいろと事前学習をした後、平和を実現するために何ができるかのディスカッションに臨みました。各人の意見を出し合った後、どんな発表にするか、各グループで考え、そのための準備に入りました。ポスタ―作製ののち、ひとりひとりが発表するグループ、ニュース番組形式をとり、意見を発表するグループ、また劇形式で小道具を作っているグループなど、グループごとに個性が出ていました。

練習風景です。

《5日目》
まず、クラス毎に予選を行いました。それぞれが個性のある発表で1つに絞るのは大変難しかったと留学生が話してくれました。

お別れは本当につらかったけれど、留学生のこれからの活躍と健闘をお祈りしました。今回の活動を通して平和、またアジアをはじめとする国への理解が深まったように感じます。