SI便り WRO(World Robot Olympiad)JAPAN2017決勝大会に参加しました
山脇の学び
9月17日(日) WRO JAPAN決勝大会が、BumB東京スポーツ文化館で行われました。山脇学園SIクラブ物理班の3名は、大会をめざし試行錯誤を繰り返し完成したロボットを示しながら、プレゼンテーション力も磨き大会に臨みました。
今回のオープンカテゴリーのテーマは、Sustainabots[Robots for Sustainability]で、「サスティナビリティ(持続可能性)のためのロボットを作製せよ」というミッションが出されました。
生徒達は、このミッションの解釈から入りました。乾燥地域は地表の約40%、すでに砂漠化しているのがその10~20%であることを受け、乾燥地域のこれ以上の砂漠化を食い止めるための緑化ロボットを作成することにしました。
次は、この工程をいかに無人化して行えるのかを考えます。
過酷な環境で緑化に必須な水の確保を、イタリアのデザイナーが考案し、現在エチオピアで実地実験が行われている給水塔「WarkaWater」(ワカ・ウォーター)に注目し、これを搭載することにしました。これは大気中の水蒸気を昼夜の気温差を利用して水として集める簡単な装置です。
散布する種子は高吸水性ポリマー内に封入し、空気中から集めた水を吸水させ散布します。散布させる仕組みは、種子タンクから掃除機の要領で吸引し上空からより広い範囲に散布し、同時に散水を行うようにしました。
大会当日は、審査員に囲まれて緊張しながらも、元気よく歯切れの良いプレゼンができました。
今年で5回目のチャレンジです。初回出場で、インドネシアで行われた世界大会6位を獲得した先輩たちにあこがれて、後輩たちは取り組んできました。今回も残念ながら世界大会には届きませんでしたが、これからも後輩たちのチャレンジは続いていくことでしょう。
山脇祭では、SIクラブの物理班の会場で、モデルロケットのプレゼンテーションと共に、WROでのプレゼンテーションを行う予定です。ぜひお楽しみに。みなさまのご来場をお待ちしています。