山脇学園中学校・高等学校 YAMAWAKI GAKUEN JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

山脇の“いま”を伝える学園ブログ

POLARIS

中3 科学研究チャレンジプログラム「西表野生生物調査隊」報告 vol.4

サイエンス

<<白浜班・船浦班 合流後>>

【行程4日目】

合流して一緒に海を眺めながら、八重山そばを食べ、野生生物調査の報告会へ。
場所が違う2つの行程で出会った生きもの達を発表。互いの報告を聞き、観察の観点や
発表の仕方など、生徒どうしで学び合った部分が大きかったようです。

報告会の後は地元の小学校の生徒たちとの交流会。初顔合わせにも関わらず、お互いが準備してきたダンスや合唱を発表しあった事で、すぐに打ち解けていました。特に、小学生の元気なダンスに中学生が引き込まれる場面が、またクラスで用意してきた中学生の合唱のハーモニーを聞いた時、小学生たちから驚きの声が漏れ聞こえてきた事が印象的なシーンでした。是非、小学校でも皆で協力して自然の中に素敵なハーモニーを響かせてみて欲しいと思います。

 夕方以降は、地元の青年団の方々との交流会。バーベキューの準備を手伝ったり、午前中に自分たちで釣った魚を国際マングローブ協会の馬場先生が釣ってきてくださった魚と共にさばき方を教えて頂いたりと、皆で協働する楽しいひと時を過ごしました。 

船浦でお世話になった渡辺先生のご一家もいらしてのにぎやかな食事の後は、地元の方々からの三線と太鼓を使った迫力のある演奏、そして軽快な音楽に乗せた全員での踊りカチャーシーです。
先生たちも生徒に引っ張られ舞台へ。。。
そして交流会に招いて頂いたお礼に、クラスで合唱をし、全員で過ごした楽しいひと時を終えました。

報告会や交流会を通じて、クラスのメンバーであったり、地元の方々であったり、自分が一人で生きているのではなく、多くの人たちのお世話になっているという事に改めて気づかされた1日だったのではないでしょうか。

【行程5日目】

いよいよ最後の行程、イダの浜でのシュノーケリングでの生物調査の日です。

クラス全員で、白浜港から船に乗り船浮港まで約10分。そこから徒歩で10分程の所にあるイダの浜へ向かいました。

ここでは足にフィンをつけ、沖合の方まで進んでみました。途中までは、きれいなサンゴと、そこを生活の場にしている魚たちが沢山いましたが、あるところを過ぎると、底が見えないくらい一気に真っ暗に。水も冷たく、肉眼では魚を観察する事はできませんでした。島を取り囲むこの裾礁について、写真や図などで勉強はしてきましたが、実際に自分の眼で見て、肌で体感できたことは、実体を把握する上でとても重要なのだと、改めて感じられたのではないでしょうか。また、途中、本当に瞬間的なスコールに見舞われた経験もまた、この地の気候の理解に繋がったのだと思います。

イダの浜での活動後、最終日の宿泊場所へ移動するため家族のように過ごせたとても楽しく過ごせた、思い出がいっぱいの「海人の家」にお別れを。

校外での学びの醍醐味は、実際に眼や耳、肌で体感できる点にあります。効果的な机での学習も大切ですが、大自然の中に身を置くからこそ、自然に対する愛情や謙虚であろうとする気持ちを再発見できるのではないでしょうか。 

そして、何よりも仲間との繋がり。
このメンバーでまた一緒に来たい、と思える宿泊は人生を通じてそう多くはありません。学校へ帰った後、どんなクラスになるのかとても楽しみです。

明日はいよいよ最終日。余す事無くこの島で学び、ここへ来る前に比べて一回りも二回りも成長した自分を早く保護者の方に見て頂きたいですね。

【行程6日目】

昨日は、舟浮から帰宅後、今まで宿泊でお世話になった「海人の家」の方々へご挨拶をして、「ニラカナイ」というホテルへ。ここでの夕食後、皆でサンセットを眺めにビーチへ。沈んでいく太陽は直接見られませんでしたが、徐々に暗くなっていく空を見て、西表野生生物調査隊の時間が終わる事にさびしい気持ちになっていました。
少しでもこの瞬間を残そうといろんなポーズでの写真を撮っていました。

(3人は山脇の校章「ハートに富士」を表現しているそうです。)

 翌朝、ホテルからバスを使って大原港へ。そこからフェリーを使って石垣港へ。石垣港からはバスで石垣空港へ。そこから飛行機に乗り東京へ。西表島へ来るときに比べたらあっという間に到着。

この6日間を通して、何を考えたのでしょう。現地の野生生物の観察を通じて、研究の根幹にある「物事を良く見る事から始める」を考えて、これからの研究に生かしてもらいたいです。また、それ以外にも生徒それぞれが考えるべきテーマが沢山発見できた事と思います。

この6日間で学んだ事を是非日常に生かし、有意義な中3時代を過ごしたいですね。