SI便り「SIクラブ生物班の学会発表」
山脇の学び
3月29日(日)に開催された平成27年度日本水産学会春季大会の高校生による研究発表会において、サイエンスアイランド(SI)クラブ生物班の高校一年生二人が、同班が平成25年度より手掛けてきた水質浄化に関する研究の最新成果を、ポスタ-発表しました。これは、使い捨てカイロの中身を水質浄化に再利用するという特許(杉本幹生氏No.5258-171)について、東京海洋大学佐々木剛先生ご協力のもと、その科学的な解明を二年間にわたり続けてきたものです。今回は、硫化水素に絞ってその効果を検証し、定量的にも定性的にも明確に硫化水素発生を抑制する効果が期待できることを示すと共に、実用面での応用方法についても示唆するものでした。当日は、この研究をスタートさせ、3月に卒業した先輩も見学に訪れ応援し、発表担当の後輩は程よい緊張の中いつも通りに振る舞って、観客に解説を続けました。本発表は、全53演題中5-10位の銀賞に選ばれ、生徒にとって良い刺激になりました。
発表終了後の表彰式では、会場となった東京海洋大から岡本信明学長が講評を述べられ、研究に対する心構えと、先人に敬意を払いつつ、自分等がどこまで到達したのかを客観的に主張しなければならない旨を説かれました。有元貴文大会会長からは、ポスタ-発表特有の技術面と合わせて、研究と発表の両方の準備を進めていく過程でつかむべきものの意義に触れて、実験研究の本質に言及されました。これらの言葉を、発表担当の二人は深くかみしめていました。
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準備直後の記念撮影
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閲覧者への解説
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銀賞の表彰
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生物班員と記念撮影