山脇学園中学校・高等学校 YAMAWAKI GAKUEN JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

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11/22 専修大学 河野真太郎先生の出張講義を実施しました

山脇の学び

2月14日、専修大学国際コミュニケーション学部の河野真太郎先生を講師としてお迎えして出張講義を開催しました。高校2年文系クラスの生徒に加え、中学1年生から高校3年生までの希望生徒・保護者の方を合わせ、約180名が参加しました。

講義テーマは「孤独」と「孤立」です。文学やサブカルチャーを手がかりに、「孤独」や「孤立」という言葉の捉え方の変遷をふまえながら、現代社会の問題について考える内容でした。

はじめに、ディズニー映画『アナと雪の女王』のエルサを例に、苦しみや寂しさをもたらす否定的な孤独としてのロンリネスと、解放や創造性をもたらす肯定的な孤独としてのソリチュードという、二つの「孤独」のあり方について説明してくださいました。

そのうえで、「孤独」が近代的な「自己」や「個人」の誕生と深く関わる問題であることを、歴史をたどりながら示してくださいました。神と共にあるという感覚によって孤独を感じずにいられたロビンソン・クルーソー、最愛の夫との死別によるロンリネスを共同体の中で共有しようとしたヴィクトリア女王、その現代的表象としての『葬送のフリーレン』。さらに、自然との出会いの中で孤独を恩寵として捉えたロマン派詩人ワーズワースや、都会におけるソリチュードを描いたヴァージニア・ウルフへと話題は広がっていきました。

最後に、ヴァージニア・ウルフの『自分ひとりの部屋』を取り上げ、孤独を肯定的に引き受けるためには経済的・社会的基盤も必要であるという視点から、私たちが目指すべき社会のあり方についても考えるお話がありました。

生徒からは、「孤独=悪いものというイメージが変わった」「ロンリネスとソリチュードの違いが印象に残った」「アナ雪やフリーレンなど身近な作品から深いテーマを考えられて面白かった」「文学は作品を読むだけでなく、社会や歴史を読み解く学問だと分かった」といった感想が寄せられました。また、「都会は人が多いから孤独になりにくいと思っていたが、逆に“ひとりになれない苦しさ”もあると知った」など、自分自身の生活と結びつけて考える声も見られました。

身近な物語から社会の構造や言葉の歴史へと視野を広げ、孤独とどのように向き合うかを考える、貴重な学びの機会となりました。