【サイエンス企画】中学2年対象 リアルSTEAM講座3日目午後
サイエンス(SSH)
午後:高校生から学ぶ理科実験~先輩と共に挑戦する科学実験~
高校2年生は10時から予備実験を行い、実験操作や安全面について中学2年生にどのように説明するかシミュレーションしました。
13時からは中学2年生も集合して、実験講座スタート。今回のテーマは「医薬品の合成」です。
まずは、サリチル酸メチル(消炎鎮痛剤)の合成。おなじみの湿布薬のにおいに感動!
次に、アセチルサリチル酸(解熱鎮痛剤)の合成。上手くいかなかった班も、原因を分析し、やり方を見直して再挑戦したところ、見事成功!
最後に、難易度の高い、アセトアニリド(解熱鎮痛剤)の合成に挑戦。高校2年生の適切なサポートのもと、中学2年生はとても意欲的に楽しく実験を行っていました。普段、中学の実験では使うことのない濃硫酸などの危険な薬品も、安全に正しく扱う方法を学びました。
ヤナギの木から発見された痛み止めの成分。そのまま使うと副作用が強いため、分子構造を少し変化させることで、より安全で効果的な薬に進化させてきました。この講座は、そんな身近な医薬品の歴史を学ぶ機会にもなりました。
高校2年生
科学漬けの講座を通して、新たな世界を知ることができた3日間でした。「魔法使い」に近づけたでしょうか?(どういう意味か、気になる方は参加者に聞いてみてくださいね!)
中学2年生の皆さんには、次年度以降は後輩にこの楽しさを伝える立場になってほしいと願っています。