山脇学園中学校・高等学校 YAMAWAKI GAKUEN JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

山脇の“いま”を伝える学園ブログ

POLARIS

【サイエンス企画】中学2年対象 リアルSTEAM講座1日目

サイエンス(SSH)

ミニ四駆を通して学ぶ「ものづくり」の面白さ― 試行錯誤が生む、気づきと成長 ―

12月17日(水)から19日(金)の3日間、中学2年生を対象とした特別講座「リアルSTEAM講座」を開催しました。この講座では、大学や企業などで活躍される最先端の専門家のお話を伺い、普段の授業では体験できない特別な実験を行うなど、サイエンスに特化した学びの場となっています。

1日目から順番に、講座の様子をご紹介します。

リアルSTEAM講座初日。「ものづくり」の面白さに気付くことを目的に、ミニ四駆を使った体験型講座を実施しました。生徒たちはミニ四駆の組み立てから改造、レースまでを行い、自分たちで考え、試し、工夫する時間を重ねました。

 講座の中で特に盛り上がったのはレースの時間です。ただ速くするだけではジャンプ台でコースアウトしてしまうなど、うまくいきません。速さと安定性の両立という難題に向き合いながら、重りやブレーキの位置を変えたり、何度も走行を観察したりして原因を探り、改造を続けていました。終了後の感想から、「自分たちで作り、改造したミニ四駆で他の班と競うのが楽しかった」「最後のレースで勝てた瞬間が印象に残った」など、達成感や喜びを感じる声が多く聞かれました。

 講座終了後には、「もっと長い時間かけて研究したい」「数値を測ってデータを集めたい」「別のモーターやパーツでさらに改造してみたい」といった前向きな意見が多く寄せられました。中には「部品がない状態から、必要な部品を自分で作ってみたい」という声もあり、ものづくりへの関心が大きく広がっていることが分かりました。

 なお、当日は、株式会社タミヤの社員の方々にもご来校いただき、会社の概要やものづくりに対する考え方、そしてミニ四駆が長年多くの人に愛されてきた魅力についてお話しいただきました。生徒たちは、普段何気なく手にしている製品の背景にある工夫や開発の視点に、強い関心を示していました。

 今回の講座は、結果の速さだけを競う活動ではなく、考え、失敗し、工夫する過程そのものが学びになる時間となりました。さてさて、明日の講座では何を学ぶのでしょうか?楽しみです。