山脇学園中学校・高等学校 YAMAWAKI GAKUEN JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

山脇の“いま”を伝える学園ブログ

POLARIS

九州大学 農学部で学びのプログラムに参加しました

山脇の学び

8月5日・6日の2日間、九州大学 農学部で食品衛生学を学ぶプログラムに参加しました。

このプログラムは、芝高校が課外ゼミ「芝漬ゼミ」として企画・実施したものです。今回は麻布高校と本校も参加のお声がけをいただき、本校からは8名の生徒が参加しました。

<1日目>
福岡空港から電車とバスを乗り継ぎ、九州大学伊都キャンパスへ向かいました。九大学研都市駅からの道中、遠くからでも分かる広大なキャンパスが姿を現し、都心の大学ではなかなか見ることができない広大なキャンパスのスケール感に生徒も教員も圧倒されました。

学生食堂で昼食をとった後、芝高校・麻布高校の生徒と合流し、プログラムがスタート。まず教室で実験に関するレクチャーを受け、その後、実験室に移動して、大学の先生や大学院生のTAの方々のサポートを受けながら、培養法によるサルモネラ検査やPCRによるサルモネラ菌の検出実験を体験しました。

<2日目>
午前中、大学の先生方による講義を受講しました。

初めは、本城賢一先生による「食の安全と高品質の確保」がテーマの講義です。食中毒の現状や、食品の生産・流通・調理の各段階での汚染リスクについて、豊富な事例とともに学びました。また、大学で行われている野菜への食中毒細菌の汚染・残存性の研究についても紹介していただきました。

続く益田時光先生の講義では、バクテリオファージを用いた食中毒細菌制御について学びました。抗生物質に耐性を持つ菌が増加する中、細菌に感染して破壊する作用を持つバクテリオファージが改めて注目されていること、発見の歴史や最新研究について知ることができました。

午後は前日の実験結果を確認した後、レセプター結合タンパク質(RBP)を用いた蛍光顕微鏡観察による細菌検出法を体験しました。最後には芝高校の卒業生である大学生の案内によるキャンパスツアーが行われ、限られた時間ではありましたが、広い空と海、豊かな緑に囲まれた伊都キャンパスの雰囲気を味わうことができました。

高校では体験できない専門的な実験や、最前線の研究に触れられる講義は、生徒たちにとって大きな刺激になったようです。大学の研究が食品の安全や私たちの健康を守るために大きく貢献していることを実感する機会ともなりました。

今回のプログラム実施にあたり、丁寧にご指導くださった九州大学 農学部の先生方、実験をサポートしてくださった大学院生の皆さま、そして本校への参加の機会をお声がけくださった芝学園の先生方に、心より感謝申し上げます。