山脇学園中学校・高等学校 YAMAWAKI GAKUEN JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

山脇の“いま”を伝える学園ブログ

POLARIS

高2 サイエンスクラス 『沖縄研修』

サイエンス(SSH)

高校2年サイエンスクラスでは、5月7日〜12日にかけて5泊6日の沖縄研修を実施しました。

 

〈1日目〉
羽田空港から那覇空港に到着後、アスムイハイクスを訪問。祈りの場として使われた歴史や、石灰岩の地形、沖縄特有の植物などを観察し、自然と文化のつながりを学びました。続いて辺戸岬では、日本列島がプレートの動きによって形成されたことや地質の多様性を感じました。その後、道の駅ゆいゆい国頭で民家の方と合流し、民泊が始まりました。

〈2日目〉
民家ごとに分かれ、サトウキビや野菜の収穫、サーターアンダギー作り、海岸の散策、貝殻アクセサリー作りなど、沖縄の暮らしを体験しました。午後はやんばるの森で「やんばるカルチャーダイブ」に参加し、多様な生物や侵略的外来種について学び、実際に駆除活動も体験し、自然との共生の重要性を感じました。

〈3日目〉
民家の方との別れを惜しみつつ、沖縄科学技術大学院大学(OIST)を訪問。グループごとに研究発表を英語で行い、質問やアドバイスを受けました。緊張しつつも研究に真摯に向き合い発表できました。「OISTには英語を学び使いこなせる環境が整っており、大切なのは飛び込む勇気です。初めから話せる人は実はあまり多くありません。」との言葉が印象的でした。

〈4日目〉
午前は赤土流出問題について学びました。赤土が海に流れることで、サンゴの白化や農水産物への悪影響が起こります。対策としてベチバーを用いた「グリーンベルト」がありますが、コスト面での課題もあります。悪天候で植え付け体験は中止になりましたが、環境保護の現実的な難しさを考える機会になりました。午後は美ら海水族館を訪れ、楽しみつつ海洋生物の生態や繁殖について学びました。

〈5日目〉
午前中は平和記念公園とひめゆり平和祈念資料館を訪れ、戦争の記憶と向き合い、平和講話にも耳を傾けました。午後は「おきなわ世界塾」に参加し、PFAS(有機フッ素化合物)の問題や基地周辺の生活について学習しました。ワークショップでは、同じ「平和」を願う中でもさまざまな意見や立場があることに気づかされました。

〈6日目〉
再建中の首里城を見学し、復興の過程にある現状を学びました。その後は国際通りでの自由行動を楽しみました。道中、上空を軍用機が飛ぶ様子を目の当たりにし、昨日学んだ内容と現実がつながる体験となりました。賑やかな通りからは、沖縄の活気やエネルギーも感じることができました。