山脇学園SSH事業 「総合知 授業」(東京農業大学)
サイエンス(SSH)
12月19日(木)に「総合知の授業」が東京農業大学農学部植物病理学研究室キム オッキョン博士をお呼びして開催されました。キム博士にはJSEC2024最終審査会で竹中工務店賞を受賞した「環境にやさしく、雑草を生えなくしたい」の研究に対して貴重なご助力・ご助言をいただいています。「総合知の授業」は山脇学園SSH事業が目指す、女性研究者の育成拠点の形成のために大学や研究所、企業の女性研究者の方をお招きして行っています。研究者の方が現在行っている研究や活動とともに、どのようなキャリアを経て研究の道に進まれたかをお話ししていただきます。
まずご自身がどのようなキャリアを経て大学の研究者となられたかを話していただきました。本校西川史子校長がホームページで発信している言葉を引用されました。
If you can dream it, you can do it.(志を⽴てれば、それはきっと叶えられる)
自分自身の体験をもとに大学生の時に日本の大学での留学に応募したとき、博士号を取得しアメリカ合衆国のフロリダの大学で研究活動をしたいと思ったとき、自分の夢を実現できる可能性がある目の前に現れたチャンスに対して恐れずにチャレンジすることが大切だと話されました。自分が後悔しないことが大切であり、チャンスをつかむために常に準備をしておくことを心掛けているそうです。
韓国の高校生は第2外国語に日本語を選ぶ人が多い、終業時間が夜遅いためで明るいうちに街中で制服を着た高校生を見ることはないなど私たちが知らない興味深いお話もしていただきました。
1ミリメートルの千分の一のさらに千分の一の大きさ、ナノメートルのウイルスが私たちの体を病気にしたり、農作物に大きな被害をもたらしたりしています。ただしウイルスは特定の宿主の細胞にしか寄生できないため、私たちがウイルスに感染した野菜を食べても大丈夫だそうです。私たちが知っているようで知らないウイルスの研究の魅力について説明していただきました。生徒にとっては将来の自分の進学する学部や進路を考えるとても興味深いものになりました。



