高校1年 『東北大学出張講座』
山脇の学び
12月13日(水)に、東北大学大学院 工学研究科の志田原 美保 准教授をお招きし、理系進学者を対象とした出張講座が行われました。

東北大学の理系の学部やキャンパスの紹介、大学生に行なっている模擬講義を実施してくださいました。生徒が気になっているキャンパスライフについて、東北大学のキャンパスがとても広いことや周辺地域の様子など、具体例を交えてお話くださり、東北大学での大学生活をイメージすることができました。
また、模擬講義では、『放射線×医療』というテーマでお話をしてくださいました。放射線の医療利用について、歯科レントゲンやマンモグラフィーなどの身近な例を交えながら教えていただきました。
准教授の高校時代の進路選択について、「高校1年生の時に、自分が興味・関心を持っていた放射線を学ぶことができる大学を探し、東北大学に出会った」との話もあり、これから大学選択を行う生徒にとって、とても参考になるお話でした。

生徒の感想をいくつか紹介します。
〇東北大学が仙台にあることを知り、とても自然豊かな場所で女子に対しての設備などグローバル化しているのが印象に残りました。また、放射線の講義がありましたが、普段使われている医療機器は私たちが学んでいる化学の内容など関わっていることを知りより、今の学習を定着させられる勉強をしていきたいと思いました。
〇今日の講義では工学研究科、量子エネルギー工学専攻の准教授に医学と工学にまたがるお話を聞きました。その中でもx線検査の話が特に印象的でした。なぜなら、x線検査はお話の中でもいちばん身近にあるもので、現在も将来も検査などで使うからです。乳がんの検査方法は今日初めて知ってとても驚きました。また、こんな技術があることは今まで知らなかったので興味のない分野ではありましたが少し興味が湧きました。
〇私自身、理学部・工学部やそれに関連した職業自体にあまり興味はありませんでした。しかし、山本さんのお話から、大まかに理学部・工学部などの学部学科について知ることができました。そして、聞いてみると自分の関心事とそう遠くないような内容でもあったことが分かりました。興味がないと思っていたことでも、きちんと理解しながら心で聞くことが大事だと感じました。 また、志田原さんの「医学×工学」というテーマのお話を聞いて、特に医療機器(医療システム)について初めて知ることが多くありました。 生物分野と物理分野の混ざった、複雑に感じていた理工学の分野について、深く理解することができました。
〇東北大学工学系女性研究者育成支援推進室の山本さんから東北大学や工学部について学ぶことができました。また、模擬講義として工学と医学を組み合わせた分野である医工学、放射線について新しい観点から知ることができました。例えば大学の立地、環境、放射線の歴史や簡単な仕組みなどが挙げられます。また、私は物理などの工学に興味があるのですが、それをどのように社会に活かせるのかという課題に対して医学という選択肢を発見できました。このように高校生の時期に大学の専門的分野や特色、大学の先生方の話を聞くことによって自らの視野を広げられます。今回の講義を聞いて大学で具体的に何を学びたいか明確にして今後の勉強や研究に繋げたいと考えました。