中学2年 12月15日に国立天文台「ふれあい天文学」の出張授業を実施しました
山脇の学び
ふれあい天文学は、国立天文台の天文学者の方が日本全国の小中学校・海外の学校で授業を行ってくださる取り組みです。
今回講師をしてくださった森万由子さんは、東京大学で博士(理学)を取得、東京大学広域科学専攻特任研究員を経て、アストロバイオロジーセンター若手研究者雇用特別研究員 (学振PD)をなさっています。ご自身のYouTubeチャンネル「アスナロサイエンス」で研究の内容や研究生活についても発信されています。
1コマ目「太陽系の外の世界を知るために」では、ご専門である太陽系外惑星の観測方法や研究の現状をご紹介いただきました。2コマ目「宇宙に生物はいますか?」では、アストロバイオロジーの観点から地球外生命体の存在について考えました。最後のテーマ「天文学の「研究」とは?」では、研究者のお仕事だけでなく、森さんがどのように研究者になることを決めたのか、進路や将来を考えるピントもたくさんいただきました。
中学2年生にとって、宇宙や天体のことだけでなく、自分の将来や進路、そこに今の学習がどのようにつながるのかを考える貴重な機会となったようです。
以下、中学2年生の感想です。
・宇宙には想像できないほど多くの星があって、その中で地球のように生命体がある星があったら面白いと思った。特にTRAPPIST-1のイラストが印象に残っていて、地球にちょっとだけ似ている星が宇宙にあると考えるとちょっと不思議だった。
・宇宙人は大気や水がなくても生きていけるように進化している可能性はないのかなと疑問に思いました!
・植物が二酸化炭素を吸収して酸素を発生するように、窒素やガスなどの他の気体によって呼吸をしている宇宙人がいる可能性はないのかが新たに疑問となりました。
・勉強は何のためにあるのか知れた気がします。やりたいことができてから準備するのではなく、やりたいことをやろうとしたときに色々な教科での勉強が役に立つんだなと思えました。私は勉強が嫌いですが、将来のために今のうちにできるようになっておこうと思います。
・授業を受けて、「好き」を仕事にすることの大切さが分かった。一見大変そうに見える研究も森さんは楽しそうにやっていて凄いと思った。私はまだ好きなこととか、得意なこと、将来やっていきたいことなども決まっていないので、これからは色々なことにチャレンジして視野を広げていきたいと思った。
・森さんの話を聞いて、天文学は理科だけが関わっているものだと思っていたけれど、それ以外にもたくさんの分野が関わっているのだなと思いました。また、たくさんの優秀な人や機械で研究しているのに、太陽系ですら分かっていることが少ししかないことがとても驚きでした。