12/19 東京農業大学 世田谷キャンパスで「学び体験会」を実施しました
山脇の学び
12月19日(金)、東京農業大学 世田谷キャンパスにて、山脇生を対象とした「学び体験会」を実施しました。本プログラムは今年で4年目の実施となり、今回は中学2年生から高校1年生の生徒および保護者あわせて約20名の方が参加しました。
これまでの体験会では、中高生向けの入門講義や実験体験を中心に実施してきましたが、今年度は応用生物科学部の大学生が実際に受けている講義や実験の授業を、教室・実験室で見学・受講するという、より「リアルな大学の学び」を体験するプログラムとなりました。
はじめに、学部スタッフの方のご案内によるキャンパスツアーを実施しました。その後、「ライフステージ栄養学」「有機化学」「食品保存学」の授業を、大学生と机を並べて受講しました。実際の講義の進め方や雰囲気に触れることで、大学での学びを具体的にイメージする機会となりました。
昼食は、キャンパス内で各自自由に取りました。学生食堂では、オホーツクキャンパスの地元・網走産のホタテを使った「ホタテねぎとろ丼」が大人気でした。学内には、卒業生の方が経営するコーヒー店があったり、卒業生の方が生産した蜜柑が販売されていたりして、社会で活躍されている卒業生と卒業後も大学と繋がっている様子も感じることができました。
午後は、応用生物科学部 学部長の山本祐司先生より、「農学を通じて考える教育と研究」をテーマに、中高生向けの入門講義をしていただきました。「食」をめぐるさまざまな社会課題へのアプローチについて、中高時代にどのような視点を持って学びに取り組むのがよいかといった点について、わかりやすくお話しくださいました。
続いて、大学2年生の「食品化学実験」、1年生の「有機化学実験」の様子を見学しました。担当の先生方が実験内容を説明してくださったり、生徒の質問に丁寧に答えてくださったりする中で、大学での実験・研究の実際を間近に感じることができました。
さらに、予定を超えて山本先生のご案内で研究室棟も見学させていただきました。各研究室では大学の先生や学生の方から研究内容や研究室の特色について直接お話を伺うことができ、微生物の力による水素燃料の生産や、伝統水産食品のつけ汁に秘められた天然の抗生物質のお話など、一般的な「農」のイメージにとどまらない、研究領域の広がりに触れる貴重な機会となりました。
参加者からは、次のような感想が寄せられました。
・授業の受講、施設見学、実験見学、研究室見学と内容が非常に充実しており、大学での学びや学生生活を具体的にイメージすることができた。
・農学という分野が、農業に限らず、食品、化学、微生物、環境など多様な視点から社会課題の解決に取り組んでいることを知り、視野が大きく広がった。
・教員や大学生の方々が中高生にも分かる言葉で丁寧に説明してくださり、安心して質問することができた。
・実際に大学の授業や実験の様子に触れたことで、大学進学後の学びがより身近に感じられ、将来への期待が高まった。
・参加を重ねる中で、自分の興味や関心の方向性が少しずつ明確になってきたと感じた。
今回の体験会は、大学での学びを具体的に知るとともに、生徒たちが自分の興味・関心や将来の進路について考える大きなきっかけとなる一日となりました。