5/31(土)SSH「総合知」【学びを生かして働くということ:海洋分野での研究とキャリア形成】
サイエンス(SSH)
2025年5月31日(土)に「総合知」の授業が行われました。今回は、6月の「世界環境デー」「世界海洋デー」に先立ち、東京大学大学院農学生命科学研究科の羽根由里奈助教をお招きし、「学びを生かして働くということ:海洋分野での研究とキャリア形成」というタイトルでご講演いただきました。

はじめに、羽根先生が日本と海外の両方の学校で過ごした経験や文系学部出身というバックグラウンドから、理系分野の海洋生物の研究者になろうと思ったきっかけについてのお話。次に、羽根先生の主な研究分野である、おいしいお魚の生態、ブルーカーボン生態系、海洋プラスチックの研究について、環境問題との繋がりに触れながら、研究に使われる数値データや写真なども交えて高校生にも分かりやすく説明をしてくださいました。最後に、研究者の1日の過ごし方や研究者になった今のやりがいについて、生徒に向けて「自分の好きややってみたいという気持ちを大事に」というメッセージをいただきました。



生徒は興味深々にお話をうかがい、最後の質問コーナーでは質問がなかなか止まりませんでした。探究活動を行なっている生徒にとって、地球規模の環境問題へ目を向けることの大切さや、海洋研究の楽しさややりがいを知ったことで、今後の活動に多いに生かせる学びを得ることができたとともに、研究職という進路についても考える機会となりました。
以下は、生徒の感想の一部です。
・海洋分野の研究は魚の研究だと思っていたけど、世界規模で社会にとても貢献する分野で、意外と身近な問題だという考えに変わった。
・森林よりも海が炭素を吸収しているというのに驚き、もっと知りたいと思った。
・好きなことや疑問に思ったことを大事に、国際的に活躍できる研究をしたいと思えた。