リジェネロンISEF2025 オハイオ州コロンバスに参加しました
サイエンス(SSH)
リジェネロン国際学生科学技術フェア(Regeneron ISEF)2025が、5月10日から16日まで、アメリカ合衆国オハイオ州コロンバスで開催されました。この大会は、世界各国の高校生が科学研究の成果を発表し競い合う、世界最大級の国際科学コンテストです。今年で75回目を迎え、63の国と地域から1,657名の生徒が参加しました。


本校から日本代表として動物科学部門に参加しました。"Reproductive Strategies and Adaptive Evolution of Japanese Newts"という演題で発表を行いました。発表内容は、アカハライモリの繁殖期についての研究です。これまで、アカハライモリの繁殖期は他の日本産両生類と同様に春から初夏と考えられてきましたが、実際には秋から始まり、冬眠を挟んで翌年の初夏まで(10月〜6月)続くことが先行研究により示されました。本研究はこの知見を出発点とし、アカハライモリがなぜこのような特殊な繁殖生態を獲得したのかを、イモリ属全体の系統進化の中で位置づけ、解明することを目的としたものです。






また、この研究はセキツイ動物の生命倫理について、本校の動物実験委員会で計画段階から詳細な項目にわたり審査され、承認を得て学会や科学コンテストで発表されたものです。近年はセキツイ動物を対象とする実験を行う高校生の研究がほとんど行われなくなっています。高校生が生物を対象とする実験を行い、研究することの大切さを日本から世界に発信できた素晴らしい研究でした。