模擬国連に参加しました
山脇の学び
2025年1月11日~13日の期間に、国立オリンピック記念青少年総合センターで行われた模擬国連JEIMUN(Japan Educational International Model United Nations)に高校1年生6チーム12名が参加しました。
模擬国連とは?
模擬国連(Model United Nations, MUN)は、高校生や大学生が国際連合の会議を再現し、外交や国際問題について深く学ぶ教育的な活動です。参加者は世界各国の代表者として、国際社会が直面する現実的な課題について議論し、解決策を探ります。模擬国連の魅力は、教科書では学べない「現場感」です。自国の立場を主張しつつ、他国の意見を尊重し、交渉や合意形成を図る中で、参加者はリーダーシップや批判的思考力を身につけます。また、議論は基本的に英語で行われるため、語学力の向上も期待できます。こうした経験を通じて、次世代のグローバルリーダーに必要な視野やスキルを育むことができます。
模擬国連の会議の流れ
模擬国連の会議では、実際の国連会議をモデルにした手順が展開されます。以下は一般的な流れです:
1.開会式
参加者全員が集まり、議長から挨拶や会議の目的、スケジュールが説明されます。雰囲気が和やかな中で始まる一方、
これからの議論に向けた緊張感も漂います。
2.ロールコール(出席確認)
各国の代表者が名前を呼ばれ、出席を報告します。これにより会議が正式に開始されます。
3.議題の設定(Setting the Agenda)
提示された複数の議題候補の中から、参加者が話し合いたいテーマを投票で決定します。
ここで選ばれた議題が、以降の議論の中心となります。
4.スピーチと討論(Debate and Speeches)
各国の代表者が順番にスピーチを行い、自国の立場や課題への見解を述べます。
その後、他国との質疑応答や自由討論を通じて、問題の本質や解決策を深く掘り下げます。
5.決議案作成(Drafting Resolutions)
参加者は意見の合う国々と連携し、具体的な解決策を盛り込んだ決議案を作成します。
このプロセスでは、創造力と協調性が試されます。
6.決議案の審議と修正(Amendments and Discussion)
提出された決議案を全体で検討し、より良い内容にするための修正案を提案し、議論します。
細部にわたる調整が行われる重要なステップです。
7.投票(Voting Procedure)
最終的な決議案に対して投票が行われます。過半数以上の賛成が得られれば、決議案は採択され、会議の成果となります。
8.閉会式
会議を振り返り、議長や参加者のスピーチを通じて活動を総括します。成功裏に終わった会議への達成感が共有されます。
この流れを体験することで、参加者は単なる知識の習得を超え、実践的なコミュニケーション能力や多角的な思考力を身につけることができます。模擬国連は、未来のリーダーを目指す生徒にとって、挑戦と成長の場となります。
【参加生徒の感想】
初めての模擬国連の参加でしたが、外部の生徒と英語での討論という貴重な経験ができ、とても楽しかったです。また、参加者全員が本気で討論をしているところが印象に残り、刺激になりました。今後模擬国連の活動をしていく際に参考になるところが多くあったため、今回の大会の思い出を大切にしながら次に進んでいきたいです。
模擬国連が初めてだったのでわからないことだらけでしたが、全体を通して良い経験をすることが出来ました。初日は動きもあまり把握できてなかったので戸惑ってしまいましたが2日目からはある程度の動きが理解できました。時間が経つうちに他の国の大使の人との会話やコミュニケーションもとれました。今回学んだリーダーシップや論理的思考、英語力などの経験を活かし次の大会で活かせるように頑張りたいです。
