■校章に込められた創立者の想い
「富士の姿を心として」
温かで優しい心(ハート)の中に、富士山のような真摯な姿、凛とした気高さ、清新な志を持つ女性
何事にも動じない克己心を持ち、徳の高い人になろうと努力し続ける女性
※本校の校章・校歌の著作権は学校法人山脇学園が保有しています。使用に関しては本学園の許諾が必要です。
沿革

本学園は1903(明治36)年に山脇玄、山脇房子夫妻により牛込区白銀町に實脩(じっしゅう)女学校として設立されました。3年後には赤坂檜町に新校舎を建設し、移転とともに高等女子實脩学校となりました。1908(明治41)年には高等女学校令にあわせて山脇高等女学校と改称し、発展の一途をたどりました。1935(昭和10)年には東洋一の女学校の校舎と称された白亜の新校舎を、現在の地である赤坂の丹後町に建設し、移転しました。
創立者山脇玄は、明治政府の命を受けドイツに留学し、西洋医学を学んだ後、ベルリン大学・ハイデルベルク大学・ライプチヒ大学で、法律・政治・国法(憲法)・国家学を学び、ドイツ政府から日本人初の「ドクトル」の称号を授与されました。帰朝後は、明治憲法・皇室典範の草案の起草に参画した後、行政裁判所長官を務め、近代日本の国家体制の整備と維持に大きな貢献を果たしました。学校教育においては獨逸学協会学校の設立と運営の中核として活躍しました。また、貴族院議員を長く務め、1919(大正8)年の帝国議会において、日本憲政史上初となる「女性参政権付与」の演説を行うなど、「女子教育の充実」と「女性の社会的地位の向上」に生涯を捧げました。

初代校長山脇房子は、大政奉還が行われた1867(慶応3)年に、松江藩士の小倉家の長女として生まれました。幼少時は何一つ不自由なく育てられましたが、武士階級の凋落により次第に暮らし向きが悪くなっていきました。それを嘆いた時、父親が「これからの時代は、女でも学問さえあればどんなにでも偉い人間になって活躍できる」と諭しました。これに発奮した房子は家族が驚くほどの猛勉強に励みました。そして、松江の女子師範学校を卒業した後、幼い日の志を胸に単身上京して、英語を独学で身につけ、一流の女流学者と評価されるまでになりました。
その後、山脇玄と結婚し、欧米人との交流を通して、西洋人女性の高い教養と品格のある立ち居振る舞いに接し、「西洋人女性に負けない高い教養とマナーを身につけた日本女性の育成」を目標として實脩女学校の初代校長を務めました。また、下田歌子氏・鳩山春子氏らと大日本婦人教育会を結成するなど、女性の地位向上にも大きな功績を残しました。
2023 | 創立120周年 記念誌発行 |
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2020 | ICT教育本格始動(高3除く全学年にipad導入) 校内ネットワーク環境整備 |
2019 | 学校週6日制に変更 放課後学習プログラムSSI開始 |
2017 | 重要文化財武家屋敷門移築完了 |
英語入試(募集定員40名)の新入生入学 教育施設のリニューアル工事がすべて完了し、新たな教育をスタート |
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2015 | 校庭の張替工事完成 |
アメリカ名門女子大生を招いたYAMAWAKI GIRLS ENCOURAGE PROGRAM」開始 既存校舎リフォーム工事12月完了 |
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2014 | 中学校校舎建て替え竣工 |
新体育着導入 校舎建て替え2期工事完了 |
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2013 | 高等学校校舎建て替え竣工 |
新制服導入 校舎建て替え1期工事(含む山脇ホール・白塔)10月末完成 校舎建て替え2期工事着工 西表野生生物調査隊実施 イギリス語学研修実施 |
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2012 | 志を育てその実現を支援する施設である「自学館」オープン 放課後の補習、クラブ活動、科学的探究活動のための「放課後活動棟」オープン 生徒たちの健康を支え、学園生活に豊かさを与える「カフェテリア」オープン 校舎建て替え1期工事(中高1号館建て替え)着工 |
2011 | 旧短期大学の校舎と敷地を中学高等学校へ特化 |
本校独自の教育施設「イングリッシュアイランド」と「サイエンスアイランド」オープン 本校独自の「イングリッシュアイランドステイ」と「サイエンティストの時間」の授業を導入 旧短大校舎を中心に大規模な耐震リニューアル工事実施 |
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2008 | 短期大学募集停止 |
2003 | 創立100周年記念式典挙行 |
1993 | 創立90周年記念式典挙行 |
1988 | アメリカ・ボストンのラセル・カレッジと姉妹校提携 |
1983 | 創立80周年記念式典挙行 |
1979 | 高等学校新校舎竣工 |
1974 | 九十九里臨海学校松籟荘構内に重要文化財「武家屋敷門」移築保存工事竣工 |
1973 | 九十九里臨海学校松籟荘竣工、開荘 |
1970 | 短期大学創立20周年記念式典挙行 |
1968 | 創立65周年記念式典挙行 |
中学校・高等学校第3期新校舎竣工 | |
1966 | 八ヶ岳風林荘竣工 |
短期大学英文科開設 | |
1963 | 秩父宮妃殿下御臨席の下、盛大に創立60周年記念式典挙行 |
中学校新校舎竣工 | |
1956 | 短期大学食物科開設 |
1954 | 短期大学別科開設 |
1953 | 創立50周年記念式典挙行 |
1951 | 栄養士養成施設に指定される |
教職課程設置許可 | |
学校法人許可 | |
1950 | 専攻科別科廃止 |
山脇学園短期大学開校許可 家政科新設 | |
1949 | 山脇学園専攻科別科新設 |
家事専攻科廃止 | |
1947 | 学制改革に伴い、組織変更 山脇学園中学校・高等学校設置 |
1936 | 家庭寮(定員100名)設置 |
1928 | 財団法人山脇高等女学校となる |