日本各地のフィールドで実施するプロジェクト型学習
(Project Based Learning)

本校の校外学習は、日本各地のフィールドで様々な課題に取り組むプロジェクト型学習(PBL)として企画しています。どの校外学習でも「そこの土地にしかない自然や歴史遺産の調査」「現地の方との交流」「仲間との協働作業」をテーマにして、様々な課題に取り組みます。そこでは、一つひとつの成功体験を積み重ね、何事にも果敢にチャレンジする精神を身につけます。学年が進むごとに高まるハードルを乗り越え、最後には「若い世代のグローバルリーダーとして世界の平和へ貢献する」という課題に取り組みます。

 スキーチャレンジキャンプ

毎年、中1 から高1 まで100 名以上が参加するイベントです。初心者は雪山での未知のスポーツへの挑戦として、経験者は山脇スキーテストを目標に急斜面への挑戦を通して、チャレンジ精神を鍛えます。

中1 春の校外学習―協同作業としてのデイキャンプ

午前中は、シアターラーニングと題して、ミュージカルの手法を取り入れた共同作業にチャレンジします。身体表現をしたり正解が1つではない問題に取り組んだりしながら、学年全体で様々な課題を乗り越えます。午後はバーベキューで交流を深めます。本校では野外活動は、「チャレンジ精神の養成」と「協働力養成」にねらいをおいています。

中1 夏季学校―館山での臨海学校

夏休みに行われる3泊4日の臨海学校は、初めての宿泊を伴う集団生活の体験です。館山で8000 年前の縄文海中遺跡や北限域のサンゴを育む貴重な自然が残る無人島の沖の島をフィールドにした自然体験プログラムや、シアターラーニングなどに挑戦します。

中2 春の校外学習―富士を展望する足和田山登山

富士山の展望台として有名な足和田山に登山をします。「富士の高嶺こそ、まことの人の姿よと~努め励みて世に立たん」と謳う校歌と「ハートに富士」の校章にこめられた「志」に心を重ねます。

中2 夏季学校―白馬での自然体験学校

中2では自然の美しさを実感できる場所として長野県白馬村を選んで、2泊3日の様々な自然体験プログラムに取り組みます。まずは、青木湖キャンプ場でのカヌーに挑戦します。暗くなってからは、インストラクターと一緒に大型のカヌーで漆黒の湖に漕ぎ出し、ホタルクルーズを行います。また、八方池までハイキングをします。八方池とその水面に映る北アルプスの雄大な展望に感動したり、登山道の両側に咲き誇る高山植物の美しさに目を向けたりします。
復路では白馬マイスターの解説を聞きながら高山植物のスケッチに取り組みます。事後学習としてスケッチした高山植物の種名を調べます。

中3 修学旅行とチャレンジプログラム研修

「スタンダードクラス」は、日本文化のルーツを探るフィールドワークとして5月に関西方面への修学旅行を行います。奈良では東大寺・法隆寺などの世界遺産を見学し、京都ではグループ別行動によるフィールドワークを行います。京料理を味わったり、能舞台の観賞をしたりすることで、国際社会に自国の文化を発信するための基礎を身につけます。
「科学研究チャレンジプログラム」選択者は、西表野生生物調査隊として5月に沖縄の西表島で野生生物の調査活動に取り組みます。西表島の国道の終点にある公民館に宿泊して、野生生物の調査をするとともに、地元の方々と野外料理を楽しんだり西表の郷土の芸能を一緒に踊ったりして、日本の文化が多様であることを体感します。
「英語チャレンジプログラム」選択者は、5月には、都内の大使館訪問や能のワークショップ、外国人留学生とのOne-day Excursionを行います。3月にはイギリス語学研修で1年の活動の成果を試します。

高校1年
高1 夏季学校―富士山生物地学調査隊(理系)

高1理系の富士山生物地学調査隊では、これまで宝永火口、青木ヶ原の樹海や各種溶岩洞窟、湧水群などに出かけて生物・地学的視点から調査研究活動を行ってきました。毎年、新たなフィールドを加えて、富士山学会という研究発表会を行って成果を積み上げています。

高2 修学旅行―世界の平和に貢献する
グローバルリーダーシップを育てる修学旅行

高2文系の生徒は、「地球市民のための教育(Education for Global Citizens)」という理念で、日本の歴史における外国との交流の要衝地である福岡と長崎でのフィールドワークを行い、アジアの未来の平和を考えます。1日目はアジアに開かれた玄関口であった北九州を訪れ、大陸とのつながりを考えます。2日目には、唐津を経由して長崎に入り、長崎原爆資料館を訪れ被爆体験者の方のお話に心を重ねます。
3日目は長崎が担った国際交流における役割についてフィールドワークに取り組みます。翌日からは、「私たちの世代が築く未来のアジアの平和」というテーマで、アジアからの留学生たちとグループワーク、プレゼンテーションを英語で行います。留学生とともに未来のアジアの平和について話し合うことで、グローバルリーダーとしての自らの役割を強く自覚することでしょう。
高2理系の生徒は「世界の平和に貢献する修学旅行」を、文系クラスとは別の課題で行います。2日目まで長崎での平和学習とフィールドワークを行ったあと、3日目からは、沖縄に移動します。琉球王国時代、沖縄戦、戦後の占領時代、沖縄返還、アジア太平洋地域の平和と米軍基地との係わり、さらに、現在も続く基地問題まで、様々な視点から平和について考えます。沖縄の大学生とのフィールドワークや意見交流を通し、現地の若い世代とともにアジアの平和への貢献をめざす絆を深めます。

Student Interview

自然の中でいろいろな体験をして、
友だちとの関係も深まりました。
中学3年|A.H.
夏季学校はとにかく楽しいです! 中1はプールで泳いだり海でのシュノーケリング、中2は登山や湖でのカヌーなど、自然の中でいろいろなことが体験できます。班で行動する機会も多く、ふだん話したことのない友だちと仲よくなったり、友だちの意外な面を発見したりして、関係も深まりました。みんなで協力し合うことで、クラスの団結力もとても強くなりました。

Student Interview

さまざまなプログラムを楽しみながら、
世界平和についても真剣に考えました。
高校3年|R.Y.
高2の修学旅行では、班で計画を立て、明治時代のようなドレスを着て写真を撮ったのがとても楽しかったです。ほかにも湯飲みに絵を描いたり、焼き物やハタづくりを体験したりと、とても盛りだくさんでした。さらにアジアからの留学生と英語で話し合うプログラムでは、英語で伝える難しさや文化の違いを痛感し、世界平和について真剣に考える機会になりました。

Student Interview

沖縄の自然に触れるだけでなく、
社会問題への意識も高まりました。
高校3年|A.Y.
高2の修学旅行は最後の校外学習ということもあって、どのプログラムもすべて印象に残っています。沖縄の自然を満喫し、クラスみんなで一つの舟を漕ぐ体験を通して団結力も強まりました。また、琉球大学の学生グループと一緒にフィールドワークやディスカッションをして沖縄の抱える多くの問題について考えたことは、将来につながる大きな経験になりました。