学びのねらい
英語教育における従来の議論は、「受験英語」か「コミュニケーション英語」かの二者択一となりがちですが、本校では、認知能力(学力試験・外部検定・偏差値で測れるもの)と非認知能力(リーダーシップ、フォロワーシップ、傾聴力、忍耐力、交渉力、協働力など社会に出て必要される)という2つの軸を両輪としてとらえ言語教育を行うことを重視しています。言い換えれば、大学受験に耐えうる英語力を身に着けることも大切にする一方、英語を道具として使い他者と円滑なコミュニケーションを図る力をつけることも同じくらい大切にするということです。
これを実現するために、本校ではアクティブラーニングを推進し、「自走する生徒」の育成を進めています。授業の延長上に家庭学習があるということを習慣化し、限られた授業時間と空間を超えて、生徒が自ら英語に触れ続けたいと思う授業創りを目指しています。
アセスメントについても、定期試験のみで評定をつけるスタイルではなく、観点別評価の導入により、生徒の「思考・判断・創造力」や「主体的に学習に取り組む姿勢」を可視化するルーブリックを作り、評価するだけでなく、生徒へのフィードバックも行っています。
グローバル化が進む現代社会では国内・海外問わず、日本人が他国の人と共に学んだり働いたりする機会がふえています。その中で、志を持ち、いきいきと活躍する女性を育成するために、言葉の教育を通して、認知能力と非認知能力の視点から、生徒の人格形成を支援しています。
5段階習熟度別授業(中学)
本校では英語の初学者から帰国生まで幅広い語学力を有した生徒をお預かりしています。それぞれの語学力に応じた授業を展開するため、G1(グレード1)からG5(グレード5)までの習熟度別授業を展開しています。
GI(グレード1)
英語初学者~英検4級程度習得者で編成されるグレードです。生徒は、週5コマの日 本人による授業で、検定教科書NEW CROWNを使い、中学で学ぶべき英語(4技能5領 域)を一から丁寧に学びます。また、生徒はORC(Oxford Reading Club)を用いて洋書の 多読を進めたり、オンライン英会話にも挑戦します。週1コマのEIS(English Island Stay)では、生徒は5コマを1つ流れとしたPBL(プロ ジェクト学習)に取り組みます。英検4級、中2では英検3級、中3では英検準2級の習得 を目指します。
GII(グレード2)
は英検3級程度習得者で編成されるグレードです。生徒は週5コマの授業で、検定教科 書NEW CROWNを使い、中学で学ぶべき英語(4技能5領域)を一から丁寧にかつ、GIよ りもペースをあげて学んでいきます。生徒は、応用問題にも挑戦していきます。また、生徒 はORC(Oxford Reading Club)を用いて洋書の多読を進めたり、オンライン英会話にも挑 戦したりします。週1コマのEIS(English Island Stay)では、生徒は5コマを1つ流れとしたPBL(プロ ジェクト学習)を進めていきます。英検については、すでに3級程度を取得している学習集団であることを配慮し、中1では 準2級(GIII相当)、中2では英検2級(GIV相当)、中3では準1級(GV相当)の習得を 目指します。
GIII(グレード3)
英検準2級程度習得者で編成されるグレードです。生徒は週3~4コマの授業で、 検定教科書を使って、中学で学ぶべき英語(4技能5領域)を学ぶことに加え、海外の現地 校教材にも取り組みます。生徒は英語によるプレゼンやディスカッションの基本も学んでい きます。また、生徒はORC(Oxford Reading Club)を用いて洋書の多読(難易度の高いも のを指定)を行ったり、オンライン英会話で、すでに培ってきた会話力に磨きをかけたりし ていきます。
生徒は週2~3コマの授業で、海外のテキストを使って、英語によるリサーチ、エッセ イ、プレゼン、ディスカッションを通じて、すでに有している英語力の維持・向上を目指し ます。
英検については、中1では2級(GIV)、中2では英検準1級(GV相当)、中3では英検 1級を目指します。また、通年開講しているTOEFL Junior講座やTOEFL iBT講座を受講する 生徒もたくさんいます。
GIV(グレード4)
GIVは英検2級程度習得者で編成されるグレードです。帰国生の多くが所属しています。 中1ではネイティブ講師が週5コマの授業を担当します。生徒は英語によるリサーチ、エッセ イ、プレゼン、ディスカッションを通じて、すでに有している高い英語力をさらに伸ばして いきます。
一方で、日本人教師は週1コマの授業を担当します。生徒は検定教科書で学ぶべき最低限 の語彙や文法を学んだり、高校レベルの教材を用いて、生徒は思考力・判断力・決断力を養 います。
英検については、中学在学中に英検準1級~1級の取得を目指します。夏期・冬期・春期 講座では英検準1~1級講座の受講を生徒に奨励しています。また、通年開講している TOEFL Junior講座やTOEFL iBT講座を受講する生徒もたくさんいます。
GV(グレード5)
GVは英検準1級程度習得者で編成されるグレードです。帰国生の多くが所属しています。 中1ではネイティブ講師が週6コマの授業を担当します。生徒は英語によるリサーチ、エッセ イ、プレゼン、ディスカッションを通じて、すでに有している高い英語力をさらに伸ばして いきます。
英検については、中学在学中に英検1級の取得を目指します。夏期・冬期・春期講座では 英検1級講座の受講を生徒に奨励しています。また、海外大学進学も視野に入れて、TOEFL iBT講座の受講する生徒もたくさんいます。
プレースメント(学年進行時のグレード分け)
年度の切り替わりのタイミングで、生徒の英語力の伸長に応じて、グレードの再編成を行っています。基準は英検CSEスコアとTOEFL Juniorスコアの合計と年度末の成績(評定)を総合して判断します。生徒は年度内に英検を受験し、より高いCSEスコアを目指すと同時に、TOEFL Juniorの校内受験にも果敢に挑戦していきます。これを支援するために、年間を通じて、英検対策講座やTOEFL Junior / iBT講座を開講しています。また、英検やTOEFL対策ための学習アプリも提供しています。
英語チャレンジクラス(中3希望+選考)
中3では3つのチャレンジクラスの中から生徒自身がもっとも「挑戦したい」と思うクラスを選択することができます。そのうちの1つ英語チャレンジクラスでは、朝終礼を生徒が英語で行ったり、年間を通じて特別プログラム(ECP: English Challenge Program)を受講したり、クラス全員で海外研修に参加したりします。Intermediateクラスでは、夏にイギリス研修、Advancedクラスでは夏に沖縄研修を行い、英語でアカデミックな学習を進めます。
Advancedクラスは、高1の国際教養クラスに連動するクラスで、将来、海外大学進学や国内難関グローバル系大学を目指したい生徒が集まります。
国際教養(ILA)クラス(高1希望+選考)
このクラスは一般入試での受験も視野に入れつつ、将来、海外大学や国内難関グローバル系大学(総合型選抜)を目指す生徒が所属する選抜クラスになります。通常の授業は他のクラスとほぼ同じですが、英語の3単位はネイティブがすべて担当します。また、毎週1回7時間目に特別授業が通年で実施され、そこではアントレプレナーシップ型の学びが展開されます。また、数学を英語で学ぶCLIL学習なども提供されます。検定試験は海外でも通じるTOEFL iBTの授業が週1回展開されます。この他にも、マイステージ活動(外部コンテスト出場)やセルフブランディング(メタ認知)のための面談が多く実施されます。