SI特別講座「アプリ作成にチャレンジ!」
サイエンス
2018年8月30日、東海大学 高輪キャンパスにて特別実験講座「アプリ作成にチャレンジ!」を実施しました。
昨年度に引き続き、 東海大学情報通信学部 情報メディア学科 星野祐子先生にご講義頂き、研究室の大学生2名にアシスタントとしてご助力頂きました。
参加者は中学2年生から高校1年生までの17名で、施設内の見学もさせて頂きました。
まずは講義室に集合したのですが、驚いたことに「土足禁止」でした。軟らかいカーペットがひかれていて、「はだしでもいいですよ」「座り込んでもいいですよ」と言われ、よくよく話を聞くとアクティブラーニング用の部屋として改築したばかりで、少人数グループワーク専用の部屋とのことでした。テーブルも可動式、ホワイトボードも可動式のものが沢山あり、PCは全てノートでWi-Fi完備とお聞きし、生徒達は素晴らしい環境で学べることに感動していたようです。


次に施設内の見学をしました。特に生徒達の心をつかんだのは2つ。1つ目は「図書室のAVルーム」、こちらでは図書館のDVDを少人数のソファー付個室で見られるという所にとても驚いていました。2つ目は昨年度よりパワーアップしたVR(バーチャルリアリティ)体験室、こちらは4Kで音響も画像も3Dという大迫力のもので専用の眼鏡をかけた生徒はきょろきょろと視線が落ち着かない様子ながらも臨場感あふれる映像空間に魅了されたようでした。

講義室にもどり、アプリケーションソフトウエア開発とAR(Augmented Reality)、アルゴリズムの基本を教えて頂きました。

基本を教わったらマサチューセッツ工科大学で開発された初心者用プログラム開発ツールScratchを使って、実際にプログラミング開始です。「PCカメラの現実映像に画像やCGで出来た仮想物体をリアルタイムで重ね合わせる」という一見難しそうなテーマでしたが、「位置情報を利用した有名なスマートフォンゲームのようなもの」だと説明されるとほとんどの生徒が納得していました。映像の透過率を上げたり下げたり、ボタンの当たり判定を設定したり、きれいにハートが舞い散るようにプログラムを工夫したり・・・自分自身の動きにプログラムが反応して動く、というのはとても楽しかったようです。たまに夢中になりすぎた自分の映像に苦笑いしている生徒もいました。
お昼休みは大学の学食を利用させて頂きました。いつもとは違う雰囲気、違うメニューだったにもかかわらず、選んだメニューは「いつもと同じ」ものばかり。大学という空間に緊張気味だったようです。

さて、後半はいよいよオリジナルのARを組み込んだゲーム作りです。3~4人のグループを作り、どんなコンセプトでゲームを作るのか打ち合わせる所から始まります。ここでホワイトボードが大活躍。グループごとに画像を処理してプログラムを組むのですが、なかなか思ったようにできません。完璧!と思っても試してみると思っていたのと違う動きをしてしまい、原因究明とやり直し。ああでもないこうでもないと試行錯誤して何とか動くようにしていきます。
いよいよ作り上げたゲームの発表です。木製で階段状になった温かみのある会場で、大きなスクリーンを使い実演し、ゲームの特性やプログラムの内容などを説明しました。自分よりも大きく映るゲーム画面が大迫力で、まるでeスポーツを見ている様でした。
星野先生には、科学研究チャレンジプログラムのPCグループのカリキュラム作成にもアドバイスを頂いています。
今年度も夏期特別講座を開講していただき、参加生徒達は大学で講義を受けるという貴重な体験をし、充実した一日を過ごすことができました。
