山脇学園中学校・高等学校 YAMAWAKI GAKUEN JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

山脇の“いま”を伝える学園ブログ

POLARIS

SIだより 東京大学図書館を訪問しました。

サイエンス

昨年12月、かねてより研究を指導してくださっている琉球大学の渡辺信先生に、東京大学の農学部附属生命科学図書館と本郷の総合図書館の利用の仕方を教えていただきました。これらの図書館はきちんと手続きをすれば、中学生も含めて一般人が利用できます。
今回参加した生徒は、中学3年生の「科学研究チャレンジプログラム」でマングロ-ブを研究している中学3年生と、マングローブ研究に興味を持つSIクラブの2年生です。弥生キャンパスの農正門から入校し、忠犬ハチと上野英三郎博士の銅像の前でポ-ズ。研究者になった気持ちです。農学部の建物は戦前に建設されたものが多く、とても風格がありました。クリスマスイヴではありましたが、シンポジウムの英語の発表も聞こえ、さすがに大学だと実感しました。

農学部附属生命科学図書館では、図書の検索の仕方、どのような本があるのかを教えていただきました。農学部附属なので専門性が高いですが、教科書として指定されている図書一覧は意外に分野が広く、幅広い教養を要求されていることが判りました。各研究室の端末からも、必要な図書がどこにあるのか検索できます。しかし、開架式の書架を目の前にすると関連する書籍が膨大に並んでおり、圧倒されつつも原典を直接手にとって確認できる喜びは非常に大きいものでした。
弥生キャンパスと本郷キャンパスをつなぐ陸橋(通称『ド-バ-海峡』)を渡り、本郷キャンパスにも行きました。

いよいよ総合図書館です。歴史ある建物ですが、残念ながら改修工事中で、外観を見ることはできませんでした。中には自習室スペ-スも多く、勉強中の学生が沢山いました。私たちは、邪魔をしないよう館内を移動して、今回の目的である国際資料室で国連発行の亜熱帯植物関連の文献や資料を観ました。当然ほぼ百パーセントが英文で、英語の必要性を肌で感じ取りました。

帰路は、中央のイチョウ並木を歩いて、赤門から出ました。博学な渡辺先生に東大キャンパスのさまざまなお話を聞けて、ただただ感心しきりでした。
見学が終わると、お勉強の時間です。キャンパス内の素敵なラウンジで、マングロ-ブについての講義をしっかり受け、思い出深い半日となりました。
*中学3年生による科学研究チャレンジプログラムの「マングローブ研究」は、「国立研究開発法人科学技術振興機構 中高生の科学研究実践活動推進プログラム」に採択され、琉球大学熱帯生物圏研究センター西表研究施設の渡辺信先生より支援を受け実施しています。