高校音楽鑑賞会を行いました。
学園便り
11月8日(土)、高校音楽鑑賞会を行いました。
今年は「箏、三味線、尺八、十七絃による日本の音」を演目として、邦楽の世界で活躍されている演奏家の方々をお招きし、様々な演奏形態での多彩なプログラムで、日本の音を味わいました。本校の生徒たちは全員、中学1年生の授業で「琴」の演奏を経験していますが、出演の方々の素晴らしい演奏にふれ、改めて琴や十七絃という楽器の持つ魅力を知りました。また、特別ゲストとして出演くださった藤原道山氏の、尺八の音色に、深く魅せられました。
<鑑賞会を聴いて 生徒の感想より>
○私は初めて琴や三味線や尺八を使って演奏される音楽を聴きました。中1の頃、琴を習いましたが、今日の演奏を見て、琴にこんなに様々な弾き方があるとは知らなかったので、とても驚いたと同時に、綺麗な音色に感動しました。琴・三味線・尺八の音色がとても合っていて、ずっと聴いていたいと思うくらい心地よかったです。今日の演奏を聴いて、日本の音にふれることができた喜びを感じたし、素敵だなあと改めて思いました。ありがとうございました。
○演奏中、お互いにほとんど目を合わせないのに、息がぴったりで驚きました。『瀬音』の演奏は、難しそうな技巧ばかりで、見ていて引き込まれました。最後に演奏してくださった沖縄の曲は、決められた音の組み合わせから自然と沖縄の風景が浮かんできました。外国の曲を日本の楽器で演奏くださったのも、新鮮で不思議な雰囲気で、他の曲も聴いてみたいと思いました。山脇へお越しいただき、ありがとうございました。
○こんなにきちんとした和楽器の演奏を聴いたのは初めてで、鳥肌がたちました。1300年以上受け継がれてきた楽器が今も演奏され続けている、日本の文化に誇りを持つことを、改めて感じさせられました。これからもこの音を未来へ守っていきたいなと思いました。素晴らしい演奏をありがとうございました。
○今日は今まで知らなかった尺八や十七絃などの演奏を聴くことができて、とても充実した時間でした。箏は絃がとても固くて指が痛いはずなのに、まるでピアノなどの鍵盤の上を走っているかのように滑らかで美しい音ばかりでした。また驚いたのは、和楽器で洋楽を演奏されていることでした。柔らかく温かいイメージが伝わってきて、とても感動しました。『葵の上』では、六条の御息所の御霊の力強さが伝わってきて、和楽器は様々な音で感情も表現できるのかと新鮮さを感じました。
○生田流のお二方のスピード感のある掛け合いがかっこよかった。有名な『春の海』は聴き入ってしまい、とても感動した。私たちの琴の授業とは違い、スピード感を出したり抑揚をつけることによって迫力が生まれたりなど、いろいろな技法があるのだなと思った。実際に歌と合わせての琴や三味線は初めて聴いたが、『葵上』ではおどろおどろしい雰囲気、『水郷慕情』では趣のある様子がダイレクトに伝わってきて、表現力に圧倒された。また、琴で洋楽も弾けることに驚いた。爪は使わずに指での奏法は柔らかさが出ており、曲により演奏法や表現を変えることは難しいことでありすごいことだと思った。
○お琴のプロの方の演奏は初めて聴きました。爪をはめずに弾いている曲などもありましたが、弾き方によって音の雰囲気が全然変わるのだな、と驚きました。最後は大人数での合奏でしたが、皆が息を揃えてびしっと弾いているところはとてもかっこよかったです。先生が「水を与えなければ花がきれいに育たないように、人も立派になるためには、豊かな文化に触れることが必要」とおっしゃっていましたが、これからもっとたくさんの文化に触れていけたらいいなと思います。また、外国の方に日本の文化について聞かれたときに、恥をかかないで答えられるためにももっと自分の国の文化を知りたいと思いました。