山脇学園中学校・高等学校 YAMAWAKI GAKUEN JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

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高校1年 東北大学の出張講義を開催しました

学園便り

 高校1年のサイエンスクラスでは、7月8日(月)に、東北大学大学院情報科学研究科の西 羽美 先生をお招きし、出張講義を開催しました。

 ご専門はバイオインフォマティクス(生命情報科学)で、そもそも工学とは何か、バイオインフォマティクスとは何か、またAIの利用によりできるようになることなどを具体例も交えながら模擬講義を行っていただきました。また、東北大学の工学部やキャンパスの紹介や、どのようにして研究者の道に進んだのかといった高校時代の進路選択についてもお話しいただきました。

 講義を終えたあとは質疑応答の時間です。何人かに分かれて内容を整理しながら、疑問に思ったことを質問しました。西先生がどんな質問にも丁寧に、また高校生がわかるように質問に答える姿が印象的で、はじめは緊張していた生徒たちも柔らかな雰囲気の中で時間いっぱい質問が積極的に飛び交いました。

 大学の先生と近い距離でお話する機会となり、研究内容はもちろんのこと、大学や進路など様々な学びが得られた貴重な時間となりました。

 

<生徒の感想をいくつか紹介します>

◯はじめは、ヒトゲノムという言葉を初めて聞いたため、全く知識がありませんでしたが、先生のお話を聞いて、ヒトゲノムの意味がわかりました。先生のお話の中で、自分の研究にも活かせると思ったことが二つあります。一つ目が、データが得られないときはコンピューターに予測してもらえばよいということです。二つ目は、チャットGPTも適切に活用することで助けになってくれるということです。この二つのことを知ることができてとても嬉しかったし、ためになりました。私があまり知識がなかった分野だったからこそ、とても面白くて興味を持ちました。ありがとうございました!

◯工学といっても最初は情報や建築だけのことだと思っていたけど、実際は色々な種類があることがわかった。情報と生物学を融合した分野はあまり聞いたことがなかったので、とても面白かった。遺伝子のことはまだあまりやっていなかったので、少し難しかったけど、楽しかった。

◯今回の講義で理学と工学の違いを改めて知りました。また、バイオインフォマティクスという言葉を初めて耳にし、初めはカタカナで分かりにくいなと思っていましたが、講義が分かりやすく、生命科学と情報科学の融合と言っていて、未来に役立ちそうだなと思いました。今はあまり耳にしないが、今後耳にすることが増えると思います。そして、西先生が研究しているDNAに関することにも興味が湧きました。DNAについての話はよく聞くことがあるが、今回聞いた話は他でよく聞く話ではなかったため、とても面白かったです。

◯私自身工学部にとても興味があるので、情報と生物を融合した分野について知るきっかけになって良かったです。今までチャットgptを深く考えずに何気なく使っていたのですが、チャットgptは記憶する時に穴埋め形式で学習をすることを知り、意外に人間に近い部分もあるんだなと驚きました。何よりもチャットgptがDNAの構造を提示したり、図を書いたり出来るまで発達している(※)ことを知り、この技術がもっと発展すれば現在治療法の無い病気も治せる可能性があると考え、細胞の凄さを実感しました。

※ChatGPTそのものではなく、同様の仕組み(言語モデル)でゲノム配列を学習したAIや、ChatGPTから使える画像生成AIと同様の仕組み(拡散モデル)でタンパク質構造を学習したAIのこと。

◯遺伝子検査のお話がとても印象に残りました。私は遺伝子検査でわかることはお酒に弱いかと、親子かの確かめだけだと勝手に思っていました。ですが、自分の体質や将来かかる病気や、その後の遺伝のことなどもわかると知りとても驚きました。とても興味が湧いたためいつか検査してみたいですが、わかりすぎてしまうのは少し怖いなと思いました。また、少し高いなと思いました。値段が10億から10万に下がったならこれからさらに破格になる可能性も捨てきれないと思うので、それまで待とうと思います。