高校1年 夏季学校を行いました
学園便り
1日目 富士吉田樹海・吉田胎内樹型探検
富士の麓の樹海を通り抜け、937(承平7)年の富士山の噴火の際に流出した溶岩で形成された吉田胎内を散策しました。樹木が重なり合って樹型(溶岩が流れ下る際に樹木を取り込んで固化し、燃えつきた樹幹の跡が空洞として遺存した洞穴を溶岩樹型と言う)を作り、まるで人の体の中にいるような洞窟ができたそうです。国の天然記念物に指定されており、非公開の場所でしたが、今回特別に探検させていただきました。生徒達はドキドキしながら、洞窟内を進み、大変貴重な体験となりました。
1日目の宿泊はこどもの国のパオです。夜はキャンプファイアーで見たことがないような大きな炎に驚きながら、神聖な気持ちになりました。
2日目
富士宮口5合目から宝永火口への登山開始。
富士山の噴火史上もっとも激しい噴火のひとつであった宝永噴火(1707年)でできた宝永火口です。すり鉢状の巨大な宝永火口がその噴火のすさまじさを感じさせます。
午後はクラス別自由行動でした。各クラスで行程を考えてバスで回りました。
海藻おしば作り体験
「海藻おしば」とは、浜辺に打ち上げられた様々な海藻を素材にした「押し葉」です。駿河湾の海面下には美しい海藻がつくる森があること、海藻のために海を汚さない活動が重要であることを感じる体験でした。
3日目
沼津深海水族館
駿河湾は最深部2500mであり、豊富な海洋資源をもつ日本一深い湾です。この湾のこの水族館では、深海で生きる様々な生物たちにスポットが当てられています。ちょっと不思議でかわいらしい生物の様子に、歓声が上がっていました。
柿田川湧水公園
柿田川湧水公園内の湧き水がこんこんと湧き出ていました。この澄んだ水は、昨日登った富士山に降った雨や雪が地下水となって数十年をかけて現れたものです。敷地内には、縁結びの神社や芝生の公園もありました。
今回の高校1年夏季学校では、伊豆修善寺・沼津。富士山周辺をめぐり、その地形の成り立ちと富士山から駿河湾への水の旅、海の資源について学ぶ機会となりました。コロナ禍の中で1人1人が健康管理に気をつけながらの行程でしたが、大変貴重な体験をすることができました。