中学3年 英語チャレンジプログラム『イギリス研修代替行事』を実施しました
グローバル
中学3年英語チャレンジプログラムでは、3月9日(水)~12日(土)の4日間でイギリス研修代替行事(中止になったイギリス研修に代わる校内研修)を実施いたしました。普段の授業や活動で学んだ英語の知識などを活かして、留学生とSDGsの課題や考え方について英語でディスカッション・プレゼンをしました。
<<3月9日(水)1日目アイスブレイク・日本のSDGs>>
6人グループに1人留学生がついて、アイスブレイク・チームビルディングをしました。関係作りのため、2つの英語ゲームの時間を多くとり、積極的に英語で話す雰囲気をチーム内に作りました。


本校生徒の自己紹介(My Story)や留学生の母国紹介が行われ、メンバーについて理解し、留学生の出身国の魅力について学びました。



午後には校内散策が行われ、生徒が留学生の方と本校を案内しました。その後、日本のSDGsについて、各グループの生徒が事前に用意してきたプレゼン資料を使って(3人の別の)留学生の方に伝え、質疑応答を行いました。最後に振り返りをして、翌日以降の活動につなげました。



<<3月10日(木)日本のことを伝える・世界のことを知る>>
2日目はウォーミングアップの英語ゲームから始めて英語を使う意識を共有しました。その後、留学生の方が日本に来て驚いた文化の違いを確認し、留学生の母国の文化についてインタビュー・クイズ作成・クイズ解答を行うことで、様々な国の文化を共有しました。




午後になると、ウォーミングアップとして楽しく文化交流をしました。日本の文化としてラジオ体操を、海外の文化としてはブラジルのcha cha slide danceを紹介・実践しました。


その後、留学生の母国のSGDsの課題について、留学生の方から3つテーマ・課題の候補を挙げてもらい、それぞれのグループがそのなかの1つを選びました。選んだテーマ・課題について、現状理解・日本との比較を行いました。この日も最後に振り返りをし、翌日以降の活動へ活かしました。


<<3月11日(金)世界のことを知る、深堀りする>>
3日目は前日と同様ウォーミングアップの英語ゲームから始めて、英語脳への切り替えを行いました。前日の続きとして、留学生の方と社会問題をシェアし、2030年の未来を想像しながら、留学生の母国のSDGsの課題を理解し、解決策を模索しました。




プログラム最終日に向けて、最終アウトプットの準備を行いました。ファシリテーターの方からは「きれいなスライドよりも相手に伝えることを重視しよう」と声をかけてもらい、生徒はプレゼンの準備に取りかかりました。また、この日は東日本大震災が起きた日でもあったため、留学生の方を含めて全員で黙祷を行いました。最後の振り返りを行い、最終アウトプットに向けて気持ちを作りました。



<<3月12日(土)4日目世界のことを伝える、自分たちの未来を考える>>
午後からのスタートとなった最終日でしたが、リハーサルの後、最終アウトプット発表を行いました。発表後、SDGsの活動のまとめとキャリア形成について考え、自分たちの将来の目標や取り組みについてもイメージをしました。










最後に修了式を行い、写真撮影・留学生とのお別れを経て、プログラムの修了となりました。修了証の裏には留学生の方からのメッセージが書いてあり、グループ内の関係の深さが分かります。生徒からも感謝の念を伝え、充実したプログラムで英語チャレンジプログラムの活動の集大成を飾ることができました。







<<生徒が感じた課題・発見>>
・リトアニアについてあまり知らなかったけれど、今回のイギリス研修代替行事で、リトアニアはホームレスの人々がたくさんいることが社会問題になっていることを知ることができたり、リトアニアの学校では制服がないことがほとんどだったり、幼い頃から英語教育に力を入れていることがわかりました。
・イタリアではフードロスが日本の五倍近くあるなど世界で起きている問題を知ることができ、より良い結果のために思った事をはっきり言いあう外国の文化にも直接触れられました。
・まだ自分にはシャイなところがあって、質問されているのに発言できなかったり、声が小さくてうまく伝えられなかったりしたので、間違いを恐れずにもっと自分を表に出して堂々と話せるようになりたいなと思いました。また、自分には単語力が足りないと感じたので、もっと勉強したり話す機会を増やしたりして単語力をつけていきたいです。
・私のグループはプレゼンテーションを寸劇形式で行った。以前の私はプレゼンテーションをスライドと口頭で行うものだと思っていたので今回の発表形式はかなり私にとって衝撃だった。実際に発表の準備をしてみると、資料集めやスライド、原稿作成の役割分担などではなく、みんなで意見を出し合って構成を考えたりみんなで小道具を作ったりとグループみんなで会話をして行うからグループ全体の絆を深める事ができた。本番の発表では、セリフが飛んでしまうアクシデントはあったもののグループが一つになっていたので聞く人にも自分達の伝えたい事がスライドを使うよりも伝わったのではないかと感じた。この機会を通して私は発表にも多様性があっていいことに気付かされた。
また私がディスカッションで見つけた課題は、考えがまとまっていないのに話し出したり、留学生が言っていることをなんとなく受け取ってしまったりするということだ。話がわかっていないのに話し出してしまうと、留学生の意見を間違えて汲み取ったり、双方の意見が噛み合わなくなってしまったりしてしまうのでわからないときは「ちょっと待って」や「もう一回言ってほしい」とはっきり言う事が大切だと思った。
<<生徒の感想>>
・最初は不安で行きたくないって思ってしまっていたくらいだったのですが、留学生の方が本当に優しくしてくださって仲良くなれて楽しくて、参加できて本当に良かったと思っています。あまり英語のスキルがなくても理解できると嬉しくて、伝わるともっと嬉しくて、英語を話すのが楽しいなと思えました。それとは逆に理解できなくて悔しい思いも沢山したのでもっと英語を話せるようになるために沢山勉強したいです。4日間本当にありがとうございました。
・様々な国のsenior buddyと話す機会が出来てとても楽しかったです!
海外にいた頃が懐かしく感じました!!カルチャーショックの話がとても楽しかったです。
・今回のプログラムでは色々なバックグランドを持つ留学生とコミュニケーションをとり社会問題について一緒に考えることができて本当によかったと思う。
プログラムをやる前の自分にはなかった新しい考え方や他の国の知識や問題など得たものが沢山あった。私のグループの留学生はアラビア語を第一言語としていて、書き方や読み方を教えてもらった。今まではアラビア文字はどういう仕組みで書かれているのか分からずとても難しいイメージがあり学ぼうと思ったことはなかった。しかし、教えてもらったところ思っていたよりもシンプルな構造をしていて理解することができ、この4日間でアラビア語や留学生の出身国に興味が湧いた。
また、今回のプログラムを通して英語の重要さを改めて感じた。同じ教室に色々な国の出身の人がいてみんなそれぞれ母国語は違うのに英語を使うことによって意思疎通ができて難しい社会問題についても議論することができた。英語を身につけることは世界をより知るために必要不可欠だと感じた。
英チャレが終わっても英語でコミュニケーションをとることを怠らずこれからも色々なことにチャレンジしていきたい。
・今まで他の国の方と交流をするときは1日だけなどで初対面で話しにくいままさよならをするという感じだったのですが、今回は4日間もあり、1日目は緊張してしまいあまり話せなかったものの3日目4日目になると些細なことでも話しかけられるようになり、接する時間が少し違うだけでこんなにも気軽に話しかけることができるのかと驚きました。
・英チャレの全4回(街歩き、TGG、ルーマニア、代替研修)の行事の中で1番いままでの自分の成果を発揮できた回だった。確かに課題はまだまだあるが、たとえ拙い英語だとしても「伝わる」という喜びを知る事がとても多かった。この貴重な体験を活かしてまた様々な人とコミュニケーションを取りたい。