2025年度1学期始業式を行いました
学園便り
新学期、第一制服が心地よい春らしい爽やかな一日となりました。久しぶりの再会に笑顔、新しい出会いに緊張の様子も見られました。


式典に向けて、静粛に気持ちを整えて講堂に向かいます。


4月7日(月)の1学期始業式は、中学・高等学校ともに講堂で行いました。


中学始業式での学校長式辞を紹介します。
おはようございます。山脇の桜の木々が、みなさんの登校を待っていたかのようです。桜花爛漫の今日、2025年度(令和7年度)の学園生活が始まります。
学園としては創立122年目を歩み始めました。ここにいるみなさんがこれからの学園の歴史をつくります。よりよい学園生活は、山脇生一人ひとりがどのような学園を創りたいかを考え、そこに貢献する行動をしてこそ成り立つものです。
新年度最初の職員会議では、新高2の山脇祭実行委員長と副委員長の3名が先生方の前で話をしてくれました。ここまで実行委員たちでどのような話し合いをしてきたのか、山脇祭の目的と意義、山脇祭で実現したいこと、スローガンに込めた意味。そして最後には「私たちの思い」として、山脇生一人ひとりが輝き、成長し、ご来校の方々に学園の素晴らしさを感じていただける山脇祭にしたい、ということばが語られました。
伝えたい思いを精査し明確に表現した、熱く素晴らしいプレゼンテーションに、とても心を動かされました。と同時に、このような思いを一人ひとりが持つことが、学園の新たな1ページを創っていくのだと思いました。「行事は参加するものではない、皆が創るもの」。誰かが用意したものに乗っかる、参加する、という意識ではなく、一人ひとりが創造的にかかわってこそよいチームが構築され、大きな成果を生みます。
これはクラスにも言えることではないでしょうか。今日から始まる新しいクラスも「いいクラスになるといいな」と皆思っています。でもそれはクラスメートや先生が用意してくれるものではなく、あなたがそんなクラスを創る大切な一員です。
「いいクラス」の定義はみな違うかもしれませんね。その定義をそろえるために「目標」があります。一人ひとりがその目標を頭において、自分ができることを一生懸命やっていれば、必ず素敵なチームがつくられます。
何かを成す人には必ず目標があります。社会に出れば、目標がない企業や組織はありません。もちろん、学校にも様々な目標があります。生徒目標は、みなさんをどのような女性として社会に送り出したいか、という山脇学園の教育方針や先生方の願いが込められています。
年度の初めにあたり、改めて、その言葉に込められている意味をお伝えしたいと思います。
「礼節・協働」
誰に対しても一人の人格として尊重し、誠意をもって接し、相手の立場に立って思いやる振る舞いができる人。目と心で相手の話を聴き、価値観の異なる意見も、いったん受け入れられる人。そのうえで、同じ目標に向かって意見をすり合わせ、よい成果を生み出す人。どんなときも笑顔できげんのよい場、みんなのパフォーマンスが上がるような場を創り出す人。そのような人になるための目標です。
挨拶は自分から。「ありがとう」と「ごめんなさい」はなるべく早く伝えられるといいですね。ルールやマナーは信頼を得られる人になるための必須アイテムでしたね。
「チャレンジ・アクション」
人は安心で安全な領域のコンフォートゾーンにいると成長を止めてしまう生き物です。だから今の場所よりも一歩、広い世界、高い目標のラーニングゾーンに踏み出すことを意識する、ということでした。誰だって挑戦は怖い。けれど、真剣に打ち込んだ点は、結果に関わらず、あなたの中に良質の点として刻まれる、それはあとから必ず気づくことなのです。失敗したらその時は落ち込むかもしれない、でも健闘を称え、温かく拍手を送ってくれる仲間もたくさんいます。
さあ、今年度はどんなステージに上がってみましょうか。
「自走・自治・俯瞰」
自分の道を自分でつくり、自分たちの場所を自分たちでつくること。行動の結果に責任をとること。これが「自走・自治」でした。でも自分だけの狭い視野で突っ走るとうまくいかない。上からの空間軸(Bird´s eye‐view)で見る視点と、過去・現在・未来の時間軸で捉える視点。この縦軸と横軸で自分やものごとを見る力が「俯瞰」でした。
私も忙しいときや苦しいときに視野が狭くなってきた、と感じたら「部分ではなく全体を見よ」と自分に声をかけます。すると人の思いや立場が感じられたり、目的への障害になっているものが見えてきたりして、気持ちが楽になったり、道が拓けてきたりするものだ、と実感しています。
今年度の目標と言っても、これまで話してきたことばかりですね。「頭ではわかっている、でもいつも心がけて実際に行動に移すのは、実はとても難しい」ということもみなさんは知っていることでしょう。生徒目標はみなさんがより素敵な人として成長するためのものですが、困った時には自分を振り返る助けともなるものです。またこれらはきっと大人になっても、あなた方の生き方にヒントをくれる目標だと思います。今年度は昨年度よりも高いレベルで、これらを意識した行動がとれるようになることを期待しています。
さて、3月にお知らせしたとおり、山脇学園は今年度より生成 AI を学習情報ツールとして積極的に活用していきたいと考えています。ご存じの通り生成AIは教育業界を席巻する勢いで、様々な学習ツールも開発され始めていますが、本校の目的は、これまで以上に生徒の皆さんが主体的かつ創造的な学びを展開して、思考力や分析力や判断力、未来社会で生成AIを使いこなす力を養うことです。生成AIをデジタルフレンドシップツールとして、みなさんが自立した学習を進められるような活用や、生成AIを介して仲間同士で学びを深められるような活用を目指します。
とても便利なものではありますが、使い方には倫理観と責任感が必要です。みなさんが適切に使いこなすためにはガイドラインの理解が必須です。そのため、今日このあと全校生徒向けのガイダンスを行います。大切なことをしっかりと抑えながら、自分だったらどう活用していきたいかワクワク聴いていただきたいと思います。
では今年度、みなさんの学園生活がより一層豊かな学びに満ち、一人ひとりの笑顔で彩られるよう願い、始業のことばといたします。
高等学校始業式での式辞は、こちら➡★PDF★
【新任紹介】

始業式後は、各クラスでHR。自己紹介や委員決めなどを行いました。
その後、大掃除を実施しました。新たな教室を綺麗にして気持ちだけでなく、教室も整いました。




最後に、今年度の導入予定の生成AIについて研修会を実施しました。自分たちが使用する上での注意点などを学びました。

今年も、更なる成長を遂げる山脇生、山脇学園を目指して学園生活を送りましょう!皆さんのチャレンジする姿を楽しみにしています。
