夏期特別講座 『ロボピタ装置を作ろう』報告

2014年9月2日
どんなことができるかな

どんなことができるかな

首都大学東京システムデザイン学部 武居直行准教授主催のSSP講座を、8月18(月)〜20(水)の日程で行いました。参加者は中学1年から3年生の30人です。初めに、ロボットって何だろうという原点からといった考え、人間の五感の働きとそれらの錯覚( 触覚の錯覚も!)について、実演を交えながら教えていただきました。また、ロボットには欠かせない「アルゴリズム」について、身近な現象から考えを深めました。その後、いよいよピタゴラ装置ならぬ、「ロボピタ装置」の製作開始です。「ロボピタ」にして理由は、装置の中にArduinoというマイコンをつないだセンサ感知のモータを組み込んであるからです。このセンサによって、離れた位置での動きをつなぐことができます。

3学年が混ざった6人の生徒に、研究室の学生の方にTAとしてついていただき、5グループに分かれて装置を作りました。まずは、グループごとの「目的」設定を考えます。ただ、何となくの流れを作るのではなく、「何をするためのロボットなのか」を決めるということ。それを踏まえて、装置に取り入れたいアイデアをたくさん出し合いました。

 

磁石でつなぎたい

ピタゴラ装置には、取り入れられないアイデアはありません。皆の創造力・発想力が存分に刺激されます。話し合っているうちに、実際に作ってみたい気持ちが抑えられなくなり、予定より早く作業を始めるグループが続出。
5時間以上にわたる制作作業を行いました。(テレビで放送しているピタゴラ装置の製作は1週間だそうです。)

アー止まらないでの瞬間!

アー止まらないでの瞬間!

納得できる装置が完成したと思えたところで撮影を行いました。しかし…!ここからが試練の時間となります。皆でたくさんの工夫をこらした装置である故、うまく動かないところがいくつかでてきます。ここを直したら、今度はあっち…。さっきはうまくいったのに、今度はダメ…という具合で失敗の連続!それでもあきらめて投げ出さない生徒たちの粘り強さ、がんばる気持ちに心を打たれました。また、たくさんの失敗を超えて、成功させたときのうれしさはひとしおだったようです。至る所で歓声とため息が交互に聞こえてくる…そんな1日でした。

完璧に成功したグループも、最後まで通せなかった悔しさの残るグループも、ものづくりの達成感と、皆で協力して1つのものを創る喜びを味わえたとのこと。講座の最後には、自分たちの装置をアピールするポスター発表を行い、まとめとしました。教室を出るころには、満足感にあふれたすっきりとした表情の生徒たちでした。

山脇祭では、この講座で作ったロボピタ装置の動作とポスター発表のビデオ上映を行う予定です。