「科学研究チャレンジプログラム」の研究活動を行った中学3年生も、中学校の卒業式で、「YAMAWAKI JUNIOR SCIENTIST」の認定証を受け、一年間の活動を終えました。
ここでは、これまでの研究活動の様子をご紹介しましょう。
そしていよいよ、科学研究チャレンジプログラムの集大成として、3月14日(土)科学研究チャレンジプログラム研究報告会が実施されました。
当日は、次年度「科学研究チャレンジプログラム」参加の中学2年生、昨年度のプログラム参加の高校1年生、SIクラブのメンバー、興味のある生徒のみなさん、常に応援してくださった保護者の皆様、そして先生方をお迎えして、パソコン・生物・ロボットの各グループが1年間それぞれに研究活動を行ってきた内容についてプレゼンテーションを行いました。
パソコングループは、前期に行った、パソコンのハードウエアの理解のための研究およびプログラミングの基礎の紹介から始まり、グループ全員で共通して作った作品紹介を、そして後期、個人が制作した作品紹介を行いました。「音楽を用いた作品」「計算をする作品」「動画作成」等、企画書に基づき、様々なソフトウェアを用いて各々の作品を表現しました。
生物グループはそれぞれが担当しているテーマについてチームごとの発表を行いました。「土壌生物」「メダカ」「ヌマエビ」「ミドリムシ」「プラナリア」と学校で身近に採取できる生物を用いて、自ら課題を設定し試行錯誤を重ねて研究してきた内容を発表しました。
ロボットグループは、3チームが生徒自身のアイディアをもとに開発した、物をつかんで運ぶ「きゃりーロボ」、自動給水ロボット「はなれ茶ん」、人体の動きでプロジェクターの映像を自在に操作する「KINECT」を実際に作動させながらプレゼンテーションを行いました。
みなこの日のために、プレゼン資料を作成し、発表の練習を重ね、本番に臨みました。
―科学研究チャレンジ活動の1年間の活動を終えた中学3年生の声をご紹介しましょう―
・仲間と協力し、さまざまな意見を出し合い、それらの意見を全て試してみることによって一つ一つの課題を解決し、改善していくことができ、実験を何度も重ねていくうちに実験が楽しくなってきました。
・言われたことをやるだけではなく、自分からチャレンジしたり、アイディアを出したりしたので自分の身になっていると実感した。
・結果が得られない時の悔しさ、得られた時の嬉しさだけでなく、自分たちで考えて成功したという喜びが大きかった。
・日を重ねるごとにもっと知りたいという思いが強くなるのを感じました。
・どんなに困難でもあきらめずに努力し続ければ必ず結果はでるということを学びました。
・考えて実験を進め、結果を出して考察し、悪いところがあれば反省し次回に活かす、そんな活動が私を大きく成長させてくれたと感じています。
・大学の先生のアドバイスでは、独学では学べないような専門的なことなど普段とは違う分野について触れることができとても貴重な体験となった。
・何もない、一から始めるということがどれだけ大変でそして楽しいかを知った。
・発表で誰にでも伝わるような言葉の選び方の重要さと難しさを知った。
この1年間の経験は、今後の高校生活やその先の道で大いに生きてくるはずです。
継続実験室には、また4月から新中学3年生が目を輝かせて集まってきます。次はどのような取り組みが始まるのでしょうか。また楽しみです。