先週(5月11日)から、リモート授業が始まりました

2020年5月20日

先週(5月11日)から、リモート授業が始まりました。
4月30日に休校期間の延長を決定し、5月よりリモート(遠隔)授業を正規の授業として実施しています。
ZoomによるHR朝礼から始まる学年ごとの時間割を作成し、月曜日から土曜日まで、その日の時間割に沿った課題を配信しています。
解説動画と課題をより効果的に作成・配信して今年度のカリキュラムを進め、課題提出と質問対応など、双方向の学習体制を整えながら、生徒の理解と定着をはかることを目的としています。
提出された課題を確認すると、生徒たちが一生懸命に課題に取り組み、課題以上の何かを掴んでいると感じ取ることができます。
さすが、山脇生!と感じ、こちらが励まされています。

 

リモート学習に移行する前(5月9日)には、録画配信にて高校入学式および中学・高校始業式を挙行しました。
画面を通してであっても、改めて新年度スタートという気持ちを持ってくれたことと思います。
ここで、高校入学式の学校長式辞をご紹介します。

【令和2年度高等学校入学式式辞】
本日2020度山脇学園高等学校に入学を許可いたしました268名の新入生のみなさん、入学おめでとうございます。皆さんは山脇学園の中学校から引き続き高等学校に上がってきたので、今日は他学年の始業式と同時に式を行います。
新しい学年を迎え、皆さんと学校でお会いして、式ができることを心から望んでいました。コロナウイルス感染症の影響でそれが叶わず本当に残念です。普通であることのありがたさを痛感しています。
この事態は、日本だけの、あるいは学校だけの問題ではなく、世界中に広まっています。そういう意味では、日本と他の国々の対処の仕方が違うので比較対照が可能です。私たちは、今起こっていること、起こりつつあることをしっかりと見ていかなければなりません。
世界中の人々、とりわけその国の政治家や医療従事者は、答えのはっきりしない課題に取り組むよう強制されていますが、一方私たち一人ひとりにも、同じ課題に取り組むよう促されています。
私たちにはこの限定された条件の中で、何ができるか、何をしなければいけないか、何をしてはいけないのか、という課題を突き付けられているのです。他から強制されるのが、外出自粛というのであれば、その中で、私たちは最大限の自由を使って今できることをしなければなりません。
昨年から、山脇学園の教育目標の再考を続けてきました。先生がたと一緒に、今の山脇が達成できていること、不足していること、これから目指していこうとすること、などを全員で話し合う機会を設けて、それを言葉にする作業を進めてきたのです。それは次の言葉です。
自ら求め、深く学ぶ(自主・探究)
志を抱き、未来を拓く(立志・展開)
互いに思いやり、仲間とともに創る(互助・協働)
「自主・探究」でいえば、三つのアイランド教育や中3の探究基礎、高1の探究授業などが相当します。「立志・展開」では中学での総合的探究の時間や高校生向けのキャリア教育、進学ガイダンスなどで展開しています。最後の「互助・協働」は日々のクラス活動や山脇祭、体育祭、中学合唱祭などで存分に発揮されています。そういう意味では、皆さんの山脇生活は充実したものになっていると思います。
一方、もし不足しているものがあるとするならば、それは「自主・自立」ということができるでしょうか。そして、それは現在最も必要とされる資質なのです。
さきほど、外出自粛というのであれば、その中で、私たちは最大限の自由を使って今できることをしなければなりませんと言いました。この自由というのがやっかいなもので、そこには何もしなくともいい自由までもが含まれているのです。休校でも私たち教員は、今できること、しなければならないことを一生懸命に考えて、Zoomによる朝礼や、課題配信、それに動画解説も行い、皆さんの学習をリードしてきました。それでもなおこの休校期間中は皆さんの自主性に任されている部分が多いのです。少なくとも5月いっぱいの自宅学習が決まりました。皆さんの自主・自立の機会ととらえて、努力してください。困難な時こそその人の真価が発揮されるのです。
このコロナウイルス感染症の影響で、これからの社会生活が変わるのは必然です。多くのお店が閉めて、日常生活に支障が出ています。でもこうした必要最低限の生活をしていくと、本当に必要なもの、それほどではないものが明らかになるのではないでしょうか。それは私たちに不安をもたらすかもしれません。
新型コロナウイルス感染症に関して、社会生活的に三つの顔があると言われています。負のスパイラルと言われているのですが、それは一つ目、病気への恐れ、二つ目、感染するのではないかという不安な気持ち、そして三つ目として、それに起因する差別です。病気への恐れは当然だと思います。また、感染への不安もよくわかります。ただ、それに起因する差別は、みなさんの心持一つでなくすことができるのです。スカイツリータワーを青くライトアップして、医療従事者への連帯の気持ちを表したり、病院の前で歌を歌ったり拍手をしたりして、そうした人々を勇気づける行為をニュースなどで見ると、とても嬉しくなります。人間も捨てたものじゃないなという感想です。
山脇の教育目標の3行目はまさに、「互いに思いやり、仲間とともに創る」でした。その考えを大事にしていきましょう。
最初に「普通に生活することのありがたさ」と言いました。白血病になった水泳の池江璃花子さんは最近「普通は普通じゃない」とコメントしたそうです。「普通」は、多くの人々の不断の努力によって維持されているのです。まさに普通に生活し、勉強できる幸せをかみしめながら、これからの生活を有意義にしていってください。
令和2年5月9日
校長 山﨑 元男

高校1年生の皆さん、高校入学おめでとうございます。もう皆さんが高校生!早いですね。そして、高校3年生、2年生、中学3年生、2年生の皆さん、進級おめでとうございます。改めて新年度がスタートしました。離れてはいるけれど、クラスメイトや先生方をそばに感じながら過ごせているでしょうか。新しく山脇生の仲間入りをした中学1年生と共に、一日一日を大切に過ごしていきましょう。

高校入学式および中高始業式は、前日に収録しました。校長先生は、在校生を応援する意味を込めて、元気の出るかわいい柄のネクタイで式に臨みました。校長先生をはじめ、教職員が、毎日エールを送っていることを少しでも感じてくれていたら嬉しいです。