全国から60校400人を超える生徒が参加する今大会。
本校からは高2生2名、高1生4名が参加しました。模擬国連は初体験ともあって、期待と緊張の面持ちでした。
【1日目】
開会式
外務省職員の村本さんによる基調講演
国連事務次長の中満泉さんによるビデオメッセージ
各議場(A~D)に分かれて、いよいよ会議がスタート。今回のテーマは「核軍縮」です。
会議をファシリテートする「フロント」と呼ばれる議長団は、実行委員の高校生(!)が担当しています。模擬国連に慣れたメンバーらしく、流暢な英語で淀みなく議事進行をしていました。
会議冒頭は各国大使による2分間スピーチ。
本校生徒は2人1組に分かれ、それぞれ「オーストリア(Austria)」「エジプト(Egypt)」「イラク(Iraq)」を担当します。
動議で始まったアンモデレートコーカス。提案のある国の声掛けに賛同する国々が集まり、会場にいくつかのグループが出来上がりました。
1日目のハイライトはグループで中核となった国の大使によるDR(Draft Resolution:決議案)の提出になります。
今日提出されたDRに基づいて、明日は議論がなされます。
【2日目】
まず1日目の終わりに提出されたDRの検討です。
B会場では3つのDR、1つのWPが提出されました。
それぞれのDRについて、提出国から説明があった後に質疑応答の時間が設けられ、他国から条文の矛盾や具体性、実行性について質問が飛び交いました。
DRは最終的にアメンドメント(Amendment:修正案)として採決されます。アメンドメントを可決するためには、議場で過半数の賛成を得なければならず、4つのDRがある現状では、どの案も絶対に可決される保障はありません。
そこで、自分達のDRに加わっていない他国のコンセンサス(consensus:合意)を取りつけるため、DR同士をコンバインする(combine:結びつける)ことが求められます。
自国の利益を確保しつつも、多数の国が納得して署名できる条文を作成するために、柔軟な思考力とタフな交渉力が求められる場面です。
午後に入り、B会場では最終的に2つのアメンドメントが提出され、2つとも採択に至り、2日間にわたる会議は閉幕しました。