学びのねらい

国語科では、「すべての教科を学ぶための基礎力としての日本語力」とともに、世界で活躍するためのベースとしての「日本語を使いこなす力」を育むことを目標に教科教育を行っています。
21世紀のグローバル社会は、多様な文化や価値観を持つ者同士が協働する社会です。異なる価値観を持つ者同士で意見をやり取りするには、「論理」という共通の枠組みで考え、伝えることが必要です。また、21世紀の世界では、これまでの近代的な社会システムや思考の枠組みでは捉えられない新たな問題が次々と生じています。こうした未知の課題に対する解決方法を生み出すためには、これまでの常識や思い込みにとらわれない新しい発想を生み出す批判的思考力が必要となります。
本校の教育目標である「社会で活躍する女性のリーダーを育てる」ために、21世紀の世界で活躍するために必要な「言葉の力」を育むことが学びの目標です。

特色(授業の進め方やカリキュラムについて)

国語科では、従来型の基礎的な学力を伸ばす「系統学習(Lecture Based Learning)」と、21世紀のグローバル社会で活躍するために必要な思考力や主体性、協働力を身につけるための「プロジェクト型学習(Project Based Learning)」を2本の柱として、将来の大学進学に向けた万全の教育システムを整えています。
「系統学習」では、中学3年間で言語運用能力の土台となる言葉の知識や、文章を論理的に読む力、自分の考えや気持ちを表現する力をじっくり育てます。高校では、高2修了時までに高校の教科書内容をほぼ終えることで、高3では大学入試に向けたより実戦的な学習に多くの時間を割くことができるカリキュラムになっています。また、中1・中2では「知の技法の時間」を実施しています。この時間は、「自分らしさとは何か」や「多様化する社会の中で人々が共生するためにはどうしたらよいか」といった答えがひとつでない問いについて、課題文を手掛かりに考え、グループやクラスで意見を交換し、答えを導き出すといったプロジェクト型の学習です。中学でこうした学習に取り組むことで、自らの言葉で論理的かつ主体的に物事を考え、自分の意見を述べる力が育まれます。

中学での授業

中1・中2ではすべての教科を学ぶ上での基礎力としての日本語力のもととなる文法と漢字を着実に身につけられるように徹底した反復学習を行っています。特に漢字については、抽象的な概念を理解し、意見を相互にやりとりするための重要なツールと位置づけて、一つひとつの字の持つ概念や意味の広がりを捉え、文脈に応じて適切に使い分ける力を身につけることを意識した学習指導を行っています。
中3では、中1・中2の「知の技法の時間」の成果をふまえて、より抽象度の高い文章の読解に取り組みます。中学3年間を通じて、取り組む文章の量、テーマの深さ、抽象度のレベルを段階的に引き上げていくことで、高度な文章を読み解く力を無理なく身につけることができます。
古典分野については、中1からの百人一首の暗唱をはじめとして、楽しみながら学べるように心がけています。中2・中3の古典導入期には、古典文法の基礎を丁寧に学習します。また、中学生にもわかりやすく興味が持てる内容の文章を数多く読むことで、古典に親しみを持ちつつ、同時に、高校で本格的な古典作品を読むために必要な日本の伝統的な美意識や物事の捉え方が自然と理解できるように教材や授業方法を工夫しています。

高校での授業

高校では、習熟度別授業を実施しています。学習内容の習得が不充分な生徒に対しては、基礎項目を補強するための学習時間を増やすなど、きめ細かい学習サポートを行っています。一方、学習が進んでいる生徒のクラスでは、難関大学の入試で出題されるような高度で専門的な文章を多読することで、難解な文章を自分の力で読み解く、より実戦的な力を育む授業を行うなど、それぞれのレベルに合った教材や進度で授業を行っています。また、大学入学共通テストに向けて、論理的思考力や記述力・表現力を育てる教育にも力を入れています。
高3では、文系の生徒全員が受講する「現代文演習」と「古典演習」に加え、「小論文演習」、理系国公立大志望者向けの演習など多様な選択科目が用意されており、それぞれの志望する進路に向けて必要かつ充分な演習授業を受講することができます。