山脇学園中学校・高等学校 YAMAWAKI GAKUEN JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

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中学2年 特別講座1日目

サイエンス

12月16日(土)から18日(月)の3日間、中学2年生を対象とした特別講座を開催しています。この講座では、大学や企業などで活躍される最先端の専門家のお話を伺い、普段の授業では体験できない特別な実験を行うなど、サイエンスに特化した学びの場となっています。

 

初日の内容をご紹介します。

1日目の午前は、電気通信大学の佐々木成朗教授をお招きし、

「新たな世界を切りひらけ ~ 摩擦ゼロを目指す材料設計 ~」

というテーマでご講義いただきました。

身近に当たり前に存在しているものの、普段はそれほど意識することのない「摩擦」という現象について、新たな発見や視点を得られる貴重な機会となりました。佐々木教授が専門とされるナノトライボロジーについては、C60、グラフェン界面構造について触れるペーパークラフトを取り入れ、生徒たちは手を動かしながらナノ世界の摩擦について深く理解を深めていました。

 

午後には、「アコヤガイに含まれる炭酸カルシウムの純度を実験と計算で求める」と「電磁誘導」をテーマで、講座を行いました。

 

「アコヤガイに含まれる炭酸カルシウムの純度を実験と計算で求める」では、科学の甲子園の過去問も取り入れ、生徒たちは普段なら先生の指導やサポートを受けながら進める実験を、自らの知識と技術のみを頼りに協力しながら挑みました。この経験を通じて科学への興味が深まった生徒も多く、講座後には科学の甲子園出場を目指したいという意欲的な声も聞かれました。生徒たちは時折戸惑いながらも、仲間と協力し、真剣に課題に取り組む姿が印象的でした。

「電磁誘導」では、ワイヤレス充電やIH調理機の原理をテーマに、身近な材料を使って装置を実際に作りながら学びました。導線やコイルを組み合わせ、磁場の変化によって生じる電流の仕組みを体感し、科学技術が日常生活にどのように応用されているのかを学ぶ機会となりました。自分たちで作り上げた装置がうまく動作した瞬間には、驚きと感動の声が上がり、学びの楽しさを実感している様子でした。