120周年セレモニーを行いました~第1部~
明治36(1903)年に設立された本学園は、今年創立120周年です。
5月1日(月)創立記念日に、山脇学園創立120周年を祝うセレモニーを開催しました。
午前・午後で中学と高校の入れ替えを行い、講堂にてそれぞれ第3部構成で実施しました。
第1部は式典、第2部はミニコンサート、第3部は生徒企画。
まずは、第1部の式典の様子をご紹介します。
講堂前には、山脇学園120歳を祝うバースデーケーキの装飾。祝う会実行委員の生徒のアイディアで、生徒・教職員が「山脇にきてよかったと感じた瞬間」「山脇にきてうれしかったこと」を書きこんだ苺やハートでデコレーションされています。
【開式】
【120周年のあゆみビデオ上映】
【生徒代表謝辞】
最後に、学校長挨拶で語られた山脇房子先生へのお手紙を紹介します。
120周年にあたり、房子先生にお手紙を書きました。今日はそれを読ませていただき、式辞と代えさせていただきます。
房子先生、先生が女性の社会の活躍を願い、玄先生と共に山脇学園を創設されて120年が経ちました。山脇学園が、明治・大正・昭和・平成・令和という時代の流れの中で、社会の激しい変化の荒波に揉まれても、女子教育の歩みを止めず、多くの教養高き卒業生を社会へ輩出し続けたことに、改めて深い感慨を覚えています。それは房子先生の強い志を、数多の生徒と教員たちが大切に受け継いできたことに他なりません。時代は変わっても、山脇のDNAは人と人とのつながりの中で絶えることなく引き継がれていた、私はそんなふうに思えるのです。
現代の山脇学園を、房子先生はどのようにご覧になっていらっしゃるでしょうか。もし今お会いすることができたら、報告させていただきたいことが沢山あります。房子先生の時代とは比較にならない程、女性が能力や個性を発揮し、活躍できる社会が拓かれています。私たち教員の何よりも励みになっているのは、送り出した卒業生たちが、山脇で育てた志を胸に、それぞれの道で生き生きと学び、働き、自分の人生を生きている姿です。
また、今ここに集う生徒たちは、都内でも屈指の広さと恵まれた施設を有するこの学び舎で、日々楽しく学園生活を送っています。私たち教員は、変化の激しい、複雑で予測のつかない未来社会で生きていく山脇生が、ここで学んだことや育んだ力を活かして活躍し、幸せな人生を送って欲しい、そう願いながら日々生徒とともに学び続けています。
今も山脇生は、房子先生の思いのこもった「ハートに富士」の校章と制服を大切に身につけ、優しい心、素直な心をもち、仲間の多様性を認め合い、協働することを楽しむ素敵な生徒たちばかりです。一人ひとりが豊かな可能性に溢れ、たくさんの志の種を持ち、様々な学びの中から、自分の道を開拓しようとする真摯な姿があります。私はそんな山脇生をどこに行っても自慢しています。山脇学園は今も変わらず、生徒たちが一番の誇りであることを、先生にお伝えしたいと思います。
最後に、このあとの生徒主催の「祝う会」は、企画委員たちが「今日は山脇の120歳の誕生日」として、「学園を愛する気持ちとありがとうの気持ちを込めたい、全ての山脇生の心に残る一日にしたい」と一生懸命に準備してくれたことをご報告します。
房子先生、これからも学園の発展と、歴史を紡いでいく山脇生を、そして常に山脇生と共にあり続ける教員たちを、見守ってくださいますようお願いいたします。
令和5年5月1日
校長 西川史子