2023年度 3学期終業式を行いました

2024年3月22日

2023年3学期終業式

 

3月21日(木)、3学期終業式を行いました。
講堂にて、中学校、高等学校の順で実施しました。

今回は、中学校終業式の学校長式辞を紹介します。

2023年3学期終業式

おはようございます。

今朝校門に立ち、この一年の月日の速さとみなさんのご成長を感じていました。

また、能登半島地震の直後の3学期の始業式で、元気に登校する皆さんの姿に胸が熱くなったことを思い出していました。当たり前のありがたさは、当たり前に学園生活を送れている日々には気づきにくいものです。皆さんがこの一年をつつがなく過ごし、健やかにご成長されたことを、改めて先生方と喜び合いたいと思います。また、それができない状況にある、国内外の多くの人々に思いを寄せ続けたいと思います。

今年度、創立120周年にあたり、みなさんは学園の記念すべき節目に立ち会いました。120周年セレモニー、山脇祭、体育祭の実行委員のことばからは、自分たち一人ひとりが学園の歴史を創っていくのだという自覚を感じ、嬉しく思いました。

伝統校はそこにしか持ち得ないDNAを持っています。山脇房子先生が生み出したDNAは、多くの生徒や先生方の思いも加わりながら途絶えることなく繋がっています。

そのDNAは、時代や社会の影響を受けながら、山脇のアイデンティティをかたちづくっています。数ある学校の中で、山脇でしか持ち得ない個性、独自性のことです。そこに集う人たちのパーソナリティでつくられる文化や風土とも言い換えられます。今の山脇のアイデンティティ、つまり「山脇ならでは」の輝きや「誇れるもの」とは何か、と問われたら、私は真っ先に生徒です、と答えます。

優しくて感受性豊か、素直で何事にもひたむきに頑張る山脇生は、いつもどこでも自慢するすばらしさですが、ここのところ新たに素敵だ、と思っているのが、自分からチャレンジしようとする姿です。

先日、東京大学のメタバース工学部が主催する「夢の実現プロジェクト~女子中高生の進路選択~」というセミナーに参加しました。東大の安田講堂に全国の女子中高生が集う中、本校の生徒も40名もの生徒たちが自主的に申し込んで参加していました。そこでは東大国際高等研究所の女性教授や宇宙飛行士の山崎直子さん、大手企業の女性社員の方々などが登壇して、女子中高生が進路を考えるためのテーマで講演や対談をされていました。

共通のテーマは「どうしたら自分のやりたいことが見つかるのか」。エピソードはみな違いましたが、キーワードは共通していました。「好奇心と挑戦と楽観性」です。「今やりたいものがなくてもいい、変わってもいい、面白いと思うこと、感動することを探すことが一番大事」「好きと思える引き出しを増やすこと、小さいことでも挑戦する気持ちが大事」「失敗を恐れない、やってみることを楽しむ楽観性が大事」といった言葉が印象に残っています。

「本当にその通り」と思って聴きながら、一方で「これって山脇生はもう、気づいて始めていることだ」とも思いました。

この一年でも、自分で立てた目標に向かい真剣に取り組む表情や、打ち込むテーマを探そうとする姿、何かを見つけて心が動いた瞬間の表情、飛び上がって喜ぶ姿や悔し涙を流す姿をたくさん見てきました。

先日のYSE(ヤマワキ・サイエンス・エキスポ)は、中3から高2までの260~270名の探究活動・研究活動の発表会でした。発表者は自分のテーマに向き合い深め行動した結果を一生懸命伝えようとする姿がありましたし、見学する生徒たちは真剣に見入り、質問をし、自分のテーマを見つけようとしていました。

大学の先生や他校の先生方などの来校者もありましたが、皆一様に生徒の学びへの熱意と姿勢を称賛してくださいました。

また「マイステージ」では今年度だけで110件以上の表彰をしました。昨年よりも表彰者が増えた、ということはステージに上がった人も大幅に増えたことを感じました。毎回の表彰では、受賞した生徒たちにおめでとう、頑張ったねと称えながら、惜しくも受賞に至らなかったたくさんの生徒にも思いを馳せました。

 

先ほどお話した東大での講演会の中で、登壇された先生からこんな言葉が紹介されました。

「評価されるべき者の5つの順番」

一番いいのは挑戦して成功する人

二番目にいいのは、挑戦して失敗した人

三番目は、挑戦する人を支援する人

四番目は、何もしない人

五番目は…何もしないのに批判ばかりする人

 

調べてみると、戦国武将島津義弘公が遺した教えでした。時代は変わっても私たちに刺さることばだと我が身を振り返ると同時に、山脇生を誇りに思いました。自分の志を開拓しようとチャレンジとアクションを起こしている人、またそういう人を応援しようとする風土は、学園としてのアイデンティティになりつつある、と感じています。

今、「これだ」というものが見つかっていなくてもいいのです。今年度学んだこと、経験したこと、出会った人や様々な出来事の中で、あなたの心が動いたものは何ですか。自分の心の声を聴き、失敗を恐れずやってみようと動き始めれば、志の種は必ず見つかります。

さて、最後に学園として挑んだチャレンジについてご報告します。

すでにご存じかと思いますが、先日文科省から本校が令和6年度のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)校に採択されたという通知が来ました。「先進的なサイエンス教育を実施する高校」が審査対象ですので、これまでの本校のサイエンス教育や、生徒の皆さんのチャレンジが評価されたことは大きな喜びです。

まずは指定期間の5年間で、国の支援を受けながら教育環境の充実を図っていきます。また大学や教育機関との交流や連携により、多様なテーマでの研究活動が行え、ご支援頂けるようにしていきます。この恩恵はいわゆる理系だけではなく、人文・社会科学も含めた広い意味でのサイエンスの研究・探究活動が対象となります。

この採択を励みに、学園としても、先生方とともに新たなステージに挑みたいと思います。何よりも、生徒の皆さんとともにチャレンジし、様々な学びを一緒に深めていく時間が、楽しみでなりません。

それでは、次年度の皆さんのさらなるご活躍と飛躍を祈り、今年度終業式の言葉と致します。

 

式の最後には、今年度でご退職される先生方からもお言葉をいただきました。

2023年3学期終業式

終業式の前後はHR。

教室前の廊下にて、担任の先生と一人ひとりが面談。1年間の成績表も渡されます。
中1ではビブリオバトルや計算コンテストかるこんの表彰、中2はロボコンの表彰を中継で実施しました。

HRの後は大掃除。
1年間使用した施設への感謝の気持ちを込めて皆で協力して行います。

屋外実験場の菜の花の黄色も、春の訪れを感じさせます。
SIの亀も暖かさに誘われ、活発に動いていました。