2021年度 山脇学園高等学校卒業式 Vol.2

2022年3月13日

【送辞】

―在校生総代―

青山通りに春を感じさせる暖かい風が漂い始め、冬の冷たいビル風を耐え抜いた武家門の桜の蕾も新たな春に花開こうとしています。卒業生の皆様、本日はご卒業おめでとうございます。この佳き日に門出を迎えられることを在校生一同、心からお祝いを申し上げます。

2016年4月8日に武家屋敷門を通ったあの日からここ山脇学園をご卒業される本日までの6年間があっという間に過ぎたことと存じます。6年間家族のようにお世話になった先生方、6年間過ごした校舎、6年間苦楽を共にしたご学友との別れに胸がいっぱいのことでしょう。私たち後輩は山脇学園に入学する前から今日まで先輩たちの聡明で思いやりに溢れる姿に憧れてきました。私は小学校6年生の時、オープンキャンパスで皆さんの学年の先輩方から学校を案内していただいたり、学校生活のことを楽しそうに教えていただいたり、さらには受験勉強のアドバイスをご親切にいただき、この学校に入学したいと強く感じました。

そして入学してからの5年間、先輩方の背中を見てさまざまなことを学ばせていただきました。そのなかでも特に、去年度の山脇祭と今年度の体育祭でのご活躍が鮮明に印象に残っております。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて刻一刻と状況が変わる中、何度もリモート授業となったり、さまざまな行事が延期・中止になったりと、私たち生徒の中でもしばしば混乱が起きました。しかし、そのような渦中で去年度の山脇祭を、動画を活用しクラス単位という新しい形でも実施してくださったことや、今年度のリモート授業明けの体育祭で披露してくださった「ペルシャの市場にて」を見て、私たち後輩は逆境を乗り越える強さや臨機応変な対応力を見習いたいと強く感じました。なぜなら、コロナウイルスの件に限らず、社会の変化は常に目まぐるしいスピードで起きているからです。

とあるアメリカの牧師先生がおっしゃった”10% of life is what happens to you, and 90% of life is what you are going to do with it.”という言葉があります。人生の10%は実際に起きること、90%はあなたの対処次第、ということなのですが、学校行事での先輩方はまさにそれを体現されているように思われました。

社会には、唐突な変化も、段階的に起こる変化も常に存在していて、時にはその変化が私たちの計画の妨げになってきました。しかし、そのような困難乗り越えたからこそ、ここでしか作ることのできない思い出ができたのだと思います。コロナ禍だからできなくても仕方がない、ではなく、コロナ禍でもできる方法があるという、代替手段の模索さえできれば、自分にとって根本的に大切なことが達成できるということを先輩方から学びました。先輩方は新しく開く未来の世界でどのような妨げに遭っても、手段や考え方の柔軟性を生かして、志を実現されていかれることでしょう。

最後になりましたが、改めて本日はご卒業おめでとうございます。在校生一同、先輩方に見せていただいた姿に感謝し、皆様の健康との国内外での益々のご活躍を心よりお祈りして、送辞といたします。

【答辞】

―第74回卒業生総代―

柔らかな日差しの中で、春の芽吹きを感じられる季節となりました。本日は、この佳き日に私達卒業生のためにこのような素晴らしい式典を挙行してくださり、誠にありがとうございます。そして、ご多用の中ご臨席頂きましたご来賓の皆様、保護者の皆様方、卒業生一同心より感謝申し上げます。

入学式の日。私は山脇学園の門をくぐり、期待と不安を抱えながら美しい青空の下に広がる校庭に足を踏み入れました。その光景を今でも鮮明に覚えています。学校生活に慣れない頃、学園内のあまりの広さに迷い、クラスのみんなと授業に遅れた事もありました。初々しかった思い出を振り返ると、名残惜しく寂しい気持ちにもなります。

中学校の合唱祭では、一つの目標に向かう中で、他者がいることで初めて最高のものを作り上げることができることや、互いを尊重する事の大切さに気付けました。また、何かに懸命に取り組む事の楽しさや、その先にある達成感も学ぶことができました。

夏季学校や修学旅行などいずれの行事も皆で紡いできた大切な思い出ですが、中でも特に心に残った思い出は高校3年生最後の体育祭です。先輩方の「ペルシャの市場にて」、プロムナードを完成させた姿や、そこでみせた涙は6年前の私達にとってはまだ先のことのように感じていました。しかし、自分達も高校3年生になり、初めて練習で踊った時は学園生活の終わりを迎える日が近づいているのをひしひしと感じ、より思い入れが強くなりました。合同練習の機会は決して多くはありませんでしたが、本番では心を一つにし、共に成長した姿をお見せすることができたと思います。また、人文字「栞」を校庭に描くこともできました。この「栞」という文字には、「今後それぞれの道に進んでも、今まで培ってきた力を道標に、自分らしく歩けるように」という願いが込められています。この美しい人文字はまさにこの学年皆の思いがあって創りあげられた結晶なのだと思います。そして、踊りきって初めて先輩方の涙の意味が分かりました。

卒業にあたり在校生の皆さんに大切にしてほしいことがあります。それは出会いとチャレンジ精神です。この山脇学園で巡り合えた友人はなにものにも代えがたく、皆さんの学校生活を豊かにしてくれます。どうか一期一会に感謝を忘れないで下さい。そして自分の枠にとらわれずに挑戦し、たくさんのことを経験して頂きたいです。私は英語チャレンジプログラムやYGEPに積極的に参加し、英語を通じて国際社会や女性の生き方について考えを深めたことで様々な文化を学びたいと思うきっかけになりました。皆さんも一歩を踏み出す勇気があれば自ずと自分だけの羅針盤を持てるはずです。

今後私達はこの山脇学園を巣立ち、それぞれの新たな道に向かって進んでゆきます。大きく変化する社会の中で時に悩み、くじけそうになることもあるでしょう。しかし、山脇学園での学びを糧に自分を信じ、支えてくれた方々への感謝を忘れずに、胸を張って精進して参ります。そしてこの学び舎での思い出を大切な人生の「栞」とし、「周りの人をも導くことができるような強く優しい」女性になれるよう努力して参ります。

共に過ごしてきた仲間や寄り添ってくださった先生方とのお別れは辛いですが、この別れが出会えた幸せにより気づかせてくれました。本当にありがとうございました。

ここで改めて、今日まで私達を指導してくださいました先生方、職員の皆様、そして支えてくれた家族に感謝申し上げます。卒業後も変わらず、どうか温かく見守ってくださると幸いです。

最後に、今後の皆様のご健勝と山脇学園のよりいっそうの発展を心より祈念し、答辞とさせていただきます。

【卒業の歌(明日の空へ)・校歌斉唱】

2021卒業式

 

【卒業生退場】

2021卒業式

 

とてもあたたかな、素敵な卒業式でした。

 

どんな状況でも、常に明るく前向きに過ごした卒業生を私たちは誇りに思います。

いつもその明るさにパワーをもらっていました。本当にありがとう。

ご卒業、おめでとうございます。

2021卒業式

卒業式後の「最後のHR」と「謝恩会」の様子は、Vol.3でご紹介します。