科学研究チャレンジプログラム「視点を変えて考える」「アカハライモリの研究」について

2020年2月20日

2月15日(土)
科学研究チャレンジプログラムの生徒たちが、南九州大学教授・秋山繁治先生にお越しいただき、ご講義を受けました。講義内容は大きく2つ。「視点を変えて考える」・「アカハライモリの研究」について。

SI南九州大学

「視点を変えて考える」では、今の自分の在り方について、根底を揺さぶられる内容でした。現在、生徒たちは来月の3月14日(土)の研究報告会にむけて準備を進めていますが、秋山先生からの「その研究はそもそも何を目指しているもので・何のためにやっているのか?」との問い。今までの研究のデータ処理や発表原稿の作成に追われてしまっているこの時期だからこそ、改めて扱ってきた研究について生徒自身が俯瞰的に見る視点を再確認させていただいたように思いました。

また、この「俯瞰して見る」は女性としての生き方にまで及びました。社会の中での女性の立場について、これは本校の初代校長山脇房子先生が当時の社会においても指摘をされている点ですが、現在もまだまだ発展途上にあり、これに対して自然科学の分野を探究する事は、能力がある人が認められる分野であり、女性がこれからを生きていく突破口になる、と熱く論じて頂きました。

SI南九州大学

後半は、先生のご専門のアカハライモリについて。

イモリが生殖の際、何度もメスの前に行き、尾を振ってアピールするもどかしさや、イモリに対する先生の情熱が伝わってくる内容(本記事を書いている私は生物の教員ですが、単純な「体内受精」では無い点に、生物の多様性を感じ、感動してしまいました。)。また、「好きこそ物の上手なれ」ではありませんが、何事も興味を持つものに熱意をもって行動できるものです。勉強も部活動も、仕事も。先生のイモリに対する情熱も、教育に対する情熱も、根源にあるものは同じだと感じました。だからこそ行動できるのだと。
私たち自身にとっても考えさせられる内容でした。
何のために、何を目的として。
社会のため、人のため。

以下
生徒の感想の一部です

◆今回の講演で生徒が自らやりたいことを告げてやるのが大切なのだと知りました。

なぜなら、ビデオを見た時みんなの顔が笑っていて楽しいというのが画面越しにわかる程、秋山先生の生徒さんが夢中になっていたからです。楽しいと感じて夢中になれてさらに自分が理系女であることに誇りを持てるのがすごいと感じました。それに自分で考えて実験しているのがすごいと感じました。

私は基本人に何か言われないと行動出来ない人間です。ずっと直したいと考えていますがそのやり方が分かりません。自分で考えて行動したことが間違っていたらほかの人に迷惑をかけてしまうのではないかと不安になって行動することを諦めてしまいます。なので、今後は自分の考えに自信を持って行動出来るようにしていきたいです。

視点を変えて見ると違うものに見える騙し絵や、間違ってとらわれやすいポスターなど、本当は悪気は無かったのに勘違いされてしまう事があると知れました。だから発言する時は勘違いされ無いようによく考えてから発言するべきだと思いました。

◆先生のお話の中で、アカハライモリなどといったイモリの観察および研究をしたとお話する時に、常に研究結果に対して面白いと言う気持ちをもっていたのだと思いました。

私自身も科学研究チャレンジプログラムのマングローブ班として研究を続けるうえで、散布体がどういった感じに成長したか結果を見て、そこから考えられることを見つけ出すのを楽しく思っています。成長を始めた初期から、将来的にマングローブ林を形成するような根の形をしていて実際にやってみるとなるほど!と思うことが何度もあり、面白いと感じることがよくあります。

また、思っていた結果と正反対の結果が出た時には意表を突かれたことに加え、自分たちでその理由を導くことも、面白く勉強になることばかりです。 研究に関わらず、先生のようになにかに長い年月を費やすには、その事を自然に面白いと思うことが必要不可欠ではないかと思います。私もさらに面白いと思い続けられることを増やして、自分のレベルを高めていきたいと思いました。

◆男だから女だからなどの理由を気にしないで、自分にとって自分にしかできないことを考えて実行したり、考えたりするということは大切だなと思いました。

それでも、世の中の人々は理解していない人が多いと思います。なので、知っている人は知らない人に対して女の人は自分の好きなことをして、自分をどんどん見せつけて、説明していくべきだと思いました。

私は小さい時から親に女だから、二女だからと言うような理由をつけられて、提案ややりたいことを却下されたことがありませんでした。でも、中学になって友達は親に二女だから、お姉ちゃんのように従いなさいなどと理由をつけられていた友達がいました。このことを聞いて、私はずっとおかしいなと思っていました。二女に生まれたのは自分で決められることではないし、女であることも自分で決められることではありません。なので、このようなことでむやみに怒られるのはおかしいと思います。

私は親に自由に選択をして人生を生きていけていたことを感謝してこれからも、自由に選択をして生きていきたいと思います。

◆今回の講演会のテーマでもあった、「多様な視点を持つ。」ということについては前々から円盤問題などで意識していたことでもありました。秋山先生が見せてくださったポスターが全て、人により思うことが違うのだと改めて思いました。

また、好きなことに打ち込むのも大切な事だと思いました。見せていただいたビデオや紹介していただいた話を聞いていると、実験をされている高校生達の熱意が伝わってくるようでした。秋山先生がいらしたノートルダム清心学園でも、 現在居らっしゃる南九州大学に来る高校生も、1年365日ほとんど休みなく実験しに来ると話していました。更にお話しに出てくる高校生が口を揃えて、実験対象の生物を「かわいい、好き」と言っていたのを見て、好きだからこそ打ち込めるのだなと思いました。初めからすきではなくとも、好きなことと結び付けて考えを進めて行けると良いと思います。

科学研究チャレンジプログラムはもう終わってしまうけれど、SI部での実験も好きなので今以上に打ち込めるようになりたいです。
また、講演会後の質問で科学研究チャレンジプログラムの実験の考察の参考になるお話も聞けて良かったです。さらに、課題でもあった、両生類の入手方法の参考になるお話も聞けました。そこで、生き物の入手方法から記録に残すと良いとアドバイスを頂いたので、実験ノートに書き加えたいと思います。