山脇学園中学校入学式 Vol.2

2020年5月11日

在校生代表の「歓迎の言葉」と新入生代表の「誓いの言葉」からご紹介いたします。

それぞれの想いが詰まった、とても素敵なスピーチでした。

【在校生代表:歓迎の言葉】

新入生の皆さんご入学おめでとうございます。 桜の花の季節は終わってしまいましたが、爽やかな薫風香る季節となりました。

残念ながら皆さんも私も楽しみにしていた顔を合わせての入学式は叶わず寂しく思います。とはいえ、画面越しにではありますが、皆さんが全員揃って今日を迎えられたことを嬉しく思います。 zoomを使用した朝礼などを通しクラスの雰囲気を画面越しに感じ、クラスメイトや担任の先生と顔を合せるのを待ち遠しくしているのではないかと思います。 山脇学園での学校生活にワクワクする反面、不安なこと・心配なことも例年以上に多くあるでしょう。

私たち在校生も新学年を迎えての生活を待ち遠しくしていましたし、新入生の皆さんとお会いできるのを楽しみにしていました。 皆さんが困っている時に手を差し伸べてくれる人は周りにたくさんいます。ためらわず、わからないことがあれば先生方や在校生に声を掛けてください。 早く今まで通りの日常が戻り山脇学園でお会いできるのを楽しみにしています。きっと山脇学園での新しい生活に段々と慣れていき不安よりも楽しいと思えるような毎日 が迎えられると思います。

ここから6年間をかけて作り上げる友人関係によってきっと一生大切にしたいと思える友人に出会えることでしょう。私も入学当時にイメージしていた以上の心から大切にしたいと思える友人に出会うことができました。

今回の新型コロナウイルス感染拡大による休校や自粛により私たちが当たり前だと思っている日常は当たり前のことではない事を痛感したことと思います。山脇学園で過ごせる1日1日も大切なものとして過ごし、今まで見たことのない広い世界に向けての一歩を進め、共にかけがえのない思い出を沢山作っていきましょう。皆さんにとって山脇学園での6年間が素晴らしいものになる事を願っています。

 

【新入生代表:誓いの言葉】

新葉の青葉薫る季節となり、私たちは、山脇学園の入学式を迎えることができました。緊急事態宣言の折、私たちは経験したことのない状況に直面しておりますが、本日は入学式を行っていただけることとなり、大変感謝しております。

私は、期待と不安で胸を膨らませて、今日の日を迎えました。
これからの学園生活を思い描く中で、私は学園独自の三つのアイランドに興味を持ちました。

一つ目はイングリッシュアイランドでの英語学習です。本格的な英語学習は初めてなのでそこでの学習を通して、英語に積極的に触れ、将来的に国際社会で活躍できる人を目指したいです。

二つ目はサイエンスアイランドでの科学の学習です。先日の制服採寸の時に、白衣に袖を通し、何だか研究者になった気分になりました。様々な実験を通じて、小学校の理科の実験で経験した以上の感動や驚きを体験したいです。

三つ目はリベラルアーツアイランドでの学習です。耳慣れない名称で、まだ漠然としたイメージしかわきませんが、様々な課題をみんなで議論し、自分で考える力を養いたいです。

学園生活を送るうえで、学友の皆さんとの助け合いは欠かせません。同級生との関係を大切にし、また、先輩方からもいろいろ教えていただきたいと思います。

私は小学校で積極的に打ち込んできたものがなかったので、何かに取り組みたいと思い、中学受験を目指し、成績を上げようと勉強を始めました。なかなか思うように成績が上がらなかったこともあり、徐々に勉強意欲が低下していた時期もありました。しかし、昨年の夏休みに入ってから勉強に集中できるようになり、家族にも応援してもらいながら、本校に合格したいという気持ちが高まり、無事に合格することができました。最後まであきらめずに勉強に取り組んで、本当に良かったと思っています。

学園生活はあっという間に過ぎていくことでしょう。また、今、世の中は大変な状況で、今日の日を迎えられたことは当たり前のことではないのかもしれません。一日一日を悔いのないように、学友の皆さんとの友情を育みながら、勉学、そして部活動に励んでいきたいと思います。まだまだ自粛生活は続きますが、一日も早く皆さんとお会いし、一緒に学園生活が送れる日を楽しみにしております。

最後になりますが、理事長先生、校長先生をはじめ諸先生方、上級生の皆様、私たちのことを温かく、そして時には厳しくご指導していただきますようお願いいたします。

式の締めくくりは「校歌斉唱」です。268名の新入生と先生方が一緒に歌うことができました。

それは、この休校期間に音楽の授業動画を通して、すでに「校歌」を学んでいたからです。

今までは入学式で初めて「校歌」を聴き、HRや授業で学んでいくので、117年の歴史の中で初めてのことです。
「校歌」の意味を知り、オンライン朝礼での同級生との練習や個人練習を重ね、本番に臨みました。

もうみなさんは、立派な山脇生です!

式を終えた今、改めて新年度スタートという気持ち、未来への希望を持ってくれたことを心より願っています。

在校生も教職員も、268名の新入生とこの学び舎で過ごす日々を楽しみにしています。

もう少しこのような時間が続くことになりましたが、目の前にあることを大切に一生懸命に取り組み、前進して欲しいと思います。

新入生のみなさん、保護者のみなさま、ご入学おめでとうございます。

みなさんと出会えたことを本当に嬉しく思っております。

山脇学園での日々が、心豊かなものになりますように。