中学3年 科学研究チャレンジプログラム「西表野生生物調査隊」No.4

2019年6月6日

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中学3年 科学研究チャレンジプログラム「西表野生生物調査隊」No.1
https://www.yamawaki.ed.jp/2019j3ekachale/

中学3年 科学研究チャレンジプログラム「西表野生生物調査隊」No.2
https://www.yamawaki.ed.jp/2019j3kachalehunaura/

中学3年 科学研究チャレンジプログラム「西表野生生物調査隊」No.3
https://www.yamawaki.ed.jp/2019j3kachaleshirahama/

 

白浜班・船浦班4日目(合流後)
5月9日(木)
白浜班と船浦班が合流してまずは報告会です。ここまでの西表での活動中に見つけた生物について、どこで観たのか、どのような状況であったのか、どのような特徴を持っていたのか、疑問に思ったこと、自分なりの考えをまとめて発表します。聞いている人々に届く表現ができたでしょうか。互いの発表から、様々なことを学ぶ時間となりました。

交流会では地域の方々と共にBBQの準備をしました。郷土料理のジューシー(沖縄炊き込みご飯)もおいしそうにできあがりました。午前中に釣った魚たちは、生徒がさばきホイル焼きにします。毎年、国際マングローブ生態系協会の理事長である馬場先生がご指導くださいます。先生がその日海に出て獲って来てくださったカツオやシイラなども一緒に、さばき方を教えてくださり、獲れたての新鮮なお刺身ができました。

中3科学チャレンジ西表
馬場先生の魚のさばき方講座

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最初はぎこちなかった交流も時間とともに馴染んでいき、小学生とは鬼ごっこをしたり、おしゃべりをしたり、成年会の方とのミニコンサートと交流が深まります。

中3科学チャレンジ西表

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日が暮れたら、公民館の中に入り、子供会の皆さんの生伴奏付の合唱、青年会の皆さんの太鼓と三線の演奏、みんなで踊ったカチャーシー、と楽しいひと時はあっという間に過ぎていきました。

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生徒達も練習を重ねたお礼の合唱を、心を込めて披露しました。多くに人に支えられて、この調査隊ができたことを生徒達はしみじみ感じたことでしょう。
最後は、琉球大学の渡辺先生のお嬢さんが今年もコミノクロツグというヤシを使った「指ハブ」の作り方を教えてくださいました。

5日目

中3科学チャレンジ西表
海人の家 集合写真.

最後の調査活動はイダの浜です。イダの浜は船浮集落にあるのですが、道が通っていない陸の孤島ですので、船で向かいます。
舟浮集落は、イリオモテヤマネコが最初に発見されたところです。
集落内を見学しながら、うっそうとしたジャングルを超えイダノ浜に抜けます。

あいにくの天気で雨が降ったりやんだりでしたが、シュノーケルをつけてじっくりと観察をすることが出来ました。2016年の大規模サンゴの白化により、サンゴはほぼ全滅と聞いていましたが、少し回復の兆しを感じました。元のように戻るにはどのくらいの年月がかかるのでしょうか。

中3科学チャレンジ西表
準備体操
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フィンを付けて歩く

 

中3科学チャレンジ西表

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オオヤドカリ

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シュノーケルにも慣れたころ、アオウミガメが現れ、生徒みんなと共に優雅に泳ぎます。東海大学の河野先生も言っておられたように、保護されて数が増えている影響でしょうか。7回目の調査隊で初めての事でした。生徒が捉えたビデオの映像もありますので、皆さんも一緒に泳いでいる気分を味わってくださいね。

日暮れ前に雨が上がり、急遽夜間調査に行くことになりました。天候不順から諦めていたオオコウモリやホタルを観ることができ大満足。帰りに雨が降ったおかげか、大量の蛙とヤモリに出会うことも出来ました。

6日目
毎日が新しい発見の連続でしたが、あっという間に最終日を迎えました。6日間滞在した西表島から石垣島へ、昼食後解散式を行い、飛行機で羽田に飛び立ちます。羽田では保護者の方々のお迎えを受けて、帰ってきた嬉しさと、帰ってきてしまった寂しさを胸に、それぞれの思い出を携えて帰路につきました。

長いようで短い6日間。生徒達は何を感じ、考えたのでしょう。研究の基本となる「観察」して「人に伝える」こと。人とのつながりを含めた自分を取り巻く環境への感謝。ここで得た経験をもとに、これから1年間の研究活動が始まります。

中3科学チャレンジ西表
イダの浜にて

生徒の調査隊のまとめより
□調査隊として一番心に残ったことは、生き物は一つ一つのつくりに意味があり、実際に観ることでその良さが分かるということです。今回、普段いる都会と環境が全く違う西表島に行って、生き物に触れてみて普段には絶対気づけない生き物の良さを知りました。マングローブの黄色の葉は、単に枯れているだけでなく塩分をためていたり(中略)全て意味があることがわかりました。
□自分自身の暮らす地元では経験することのできないものばかりで、活動内容全てが私にとって新鮮でした。マングローブ林や干潟に生息する生き物、ホシズナやたくさんの植物、海に棲む生物など見たことの無いものにたくさん出会うことができました。その中でも、危機の迫っている動植物も多く、自然の厳しさや人間のしてしまったことの重大さなど肌で感じることができました。(中略)この6日間で学べたことを、これからの学校生活に行かせるかどうかは、私たち次第だと思います。どのように活かして行くのか、そのためにはどうすれば良いのか、一人一人が考えていくべきだと思います。自分自身が学んだことやクラス全体を通して学べたことはたくさんあるので、それを忘れず学校生活に活かし、励んでいきたいです。
□計画的に行動することが前よりうまくできるようになった。調査隊はやることが多く、時間があまりなかった。そんな時でも、やることの優先順位をつけて効率よくできたと思う。(中略)前は、生物にあまり興味が無かったが、事前に調べたり、自然にたくさん触れたことで、新しい発見があり、生物っておもしろいなと思うようになった。でもサンゴの白化を観たときは、とても残念に思った。地球温暖化が目に見え、環境を守ろうという気持ちが強くなった。
□私はまず、西表島の自然の豊かさにとても驚きました。東京で地図を観ているだけでは実感がわきませんでしたが、現地で6日間過ごすと、本当に自然の豊かさがわかりました。また、現地の方々の温厚さや心の余裕を感じられたと思います。 (中略)今回の調査隊の活動を支えて下さった先生方、スタッフの方、現地の方、家族にとても感謝しています。そして今後の1年間の活動やその後のことにも活かしていけるよう日々頑張りたいです。