中学1年 2泊3日房総半島方面へ臨海学校に行ってきました
中学1年生は、7月22日~28日にかけて3班に分かれ、2泊3日の日程で房総半島方面へ行ってきました。
<1日目>
1日目の朝は、学校で結成式を行いました。引率の先生方からの臨海学校に向けてのお話を、全員が真剣に聞き、緊張感のある中にも意気込みを感じました。
結成式後は、体育館へ移動して、シアターラーニングのワークショップを行いました。
今回はSDGsをテーマに、円盤問題に取り組んだり、グループで短いミュージカルを作ったりしました。特にミュージカルでは、どうすれば納得のいく作品が作れるか試行錯誤する姿がとても印象的で、どのグループも限られた時間でたくさん練習を行っていました。
全員で動きを揃えて行うグループもあれば、動物を表現して自分たちの体を精一杯動かして表現するグループもあり、どのグループも自分たちの伝えたいテーマを発表する工夫をしていました。
シアターラーニング終了後は、バスに乗り込み、千葉県の鴨川シーワールドへ出発。
午後は、鴨川シーワールドのマリンシアター内で「ベルーガのショー」の見学。
ベルーガは、海中で人には聞こえないような超音波を使って生活をしていることを知りました。そしてみんなが一番驚いていたのは、おでこの柔らかさ!あんなに柔らかくて大丈夫なの?と心配になるぐらいでした。次に、特別プログラムである「シャチとの共生」のレクチャーを受けました。
鴨川シーワールドは、シャチを飼育する数少ない水族館の1つです。シャチたちの生活の様子や成長の過程の話など普段聞くことができない話を聞きました。その後は、行動班での自由見学。迫力あるシャチのショーを見学したり、実際に生き物と触れ合ったりする班もあり、海の生き物の生態を間近で見て学ぶことができました。
宿泊施設である館山リゾートへ到着後、夜は、地元の館山体験交流協会の方がいらっしゃり、日本三大うちわのひとつ房州うちわ作り体験を行いました。普段はあたりまえのように使用するうちわでも、うちわの骨に紙を貼る作業や、骨全体に薄く塗ったのりを、竹へらを使って骨の間隔が均一になるように整える作業など、多くの作業を経てうちわができる過程を知ることができました。
<2日目>
朝食 バイキング
和食・洋食が取りそろったバイキング。パンを焼いたり、麺に麺つゆをかけたりと食べたいものを自由に取り分けて食べました。
地引網
2班(B/E/G)は青空のもと、多々良海岸にて地引網を行いました。皆で力を合わせて大きな網を引き、獲れた魚に直に触れて、普段味わえない体験となりました。
シークラフト
台風の影響で地引網ができなかったA/C/D/F組のみで実施されました。場所は館山ファミリーパーク内のクラフトコーナーで、貝・ビーズや石、砂などを配置してオリジナルの写真立てを製作しました。思い思いのイメージを形にしてゆく過程は集中しつつも楽しい時間でした。
渚の駅たてやま
渚の駅たてやまは1~3班すべての班が見学しました。
館山の親善大使であるさかなくんのギャラリーや館山の海で見られる珍しい魚が見られる水族館があり、海洋生物に触れるゾーンが生徒に人気でした。
沖ノ島自然観察
沖ノ島探索は1~3班すべてで実施できました。
まず、沖ノ島に到着したバス内で「たてやま海辺の鑑定団」の皆さんからのレクチャーを受け、1クラス2グループに分かれて出発!周囲1キロという小さな島ですが、砂浜・岩場・森・貝殻がたくさん積もった海岸など見所はいっぱい。海藻の様子、岩や砂の波による変化、植生、貝殻や漂流物などの説明を伺いながら、一つ一つ確認するように進み、学びの多い自然観察となりました。
うみほたる自然観察
「たてやま海辺の鑑定団」の皆さんがホテル内に水槽を運び入れてくださり、うみほたるを間近でじっくりと観察することができました。
うみほたるは黒っぽい小さな生物ですが、刺激を与えると青い光を放ちます。きれいな海にしかいない生物であることを学び、自然環境の保全が重要であることを実感することができました。観察の後に、SDGsプログラムの円盤問題を実施し、環境問題を自分としてどうアプローチしていくのかを考える機会となりました。自分の考えを活発に発表し、他者の意見に耳を傾け、互いに刺激を与え合う様子が見られました。
<3日目>
最終日は、マザー牧場で飯盒炊飯を行いました。
5月の校外学習と同様、カレー作りに挑戦しましたが、どの班も前回の反省を活かし、手際よく進めることができました。今回は、薪を使用して火起こしを行いました。始めはなかなか火が付かず苦戦していましたが、徐々に要領をつかんでくると、班の枠を越えて教えあったり工夫したりする姿が多く見られ、成長を感じる瞬間でした。
帰りのバスでは、疲れている中にも達成感や自信に満ち溢れている様子でした。
2泊3日という短い期間でしたが、多くのプログラムや体験を行うことができ、今回の経験を今後の学校生活に活かしてもらえればと思います。