重要文化財 武家屋敷門移設工事が完了しました

2016年10月5日

 千葉県九十九里町の山脇学園・松籟荘内にあった「重要文化財 武家屋敷門」を、本校舎建て替え工事にあわせて、平成26年12月より赤坂の本校敷地内に移築する工事を行ってまいりました。この8月に移築工事は無事に完了し、9月28日に竣工式が行われました。

 この武家屋敷門は、もと老中本多美濃守忠民(三河国岡崎藩五万石)の屋敷門で、文久二年(1862年)の大火により焼失しましたが、直ちに再建され、今日に至ったものです。現在の千代田区丸の内・東京中央郵便局の位置にあり、代々老中職の役屋敷の表門でした。大名屋敷として我が国に現存しているのは、本遺構を含めて僅か三門に過ぎず、江戸時代における大名諸侯の生活様式を識るうえで重要な文化財といえます。

校内では「志の門」と名付け、節目となる行事には門として使用していきます。
10月3日(月)後期始業式には初めて開門され、生徒たちは武家屋敷門から登校し、後期への新たな決意を胸に秘め、襟を正して門をくぐりました。長い歴史を経て悠然と佇むこの門に見守られながら、山脇生の学園生活が始まります。

 

武家屋敷門移設工事